「イノウエこそ世界最高だ」――“ボクシング界の生き字引”が惜しみなく褒めちぎることこそ井上尚弥の凄み

2024年3月30日(土)16時0分 ココカラネクスト

昨年12月のタパレスを打撃で圧倒した井上。その強さには関係者たちからも賛辞が送られ続けている。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 大一番を前に期待感は高まっている。来る5月6日に東京ドームで元世界2階級王者のルイス・ネリを迎え撃つボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)だ。

 実現した対戦は、まさに歴史的な一戦だ。なにせ、舞台となる東京ドームで、ボクシングの世界戦が行われるのは、1990年2月11日にマイク・タイソンとジェームス・ダグラス(ともに米国)がヘビー級王座戦を繰り広げて以来の快挙なのである。

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 すでに米国と英国でのライブ中継が決まっている。そんな世界が熱視線を向ける決戦のメインマッチを張る日本人には、ボクシング界の重鎮も賛辞を惜しまない。米興行大手『TOP RANK』の総帥であるボブ・アラム氏だ。

 元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ(米国)や元世界6階級制覇王者(8階級制覇王者とも)マニー・パッキャオ(フィリピン)ら数多の名手たちのプロモートに携わり、業界の酸いも甘いも知る。そんな伝説的プロモーターは、米ボクシング専門YouTubeチャンネル『TRU SCHOOL SPORTS』のフラッシュインタビューで「彼(井上)はなぜ特別なのでしょうか?」と投げかけられ、こう切り替えている。

「イノウエはリング上でのIQが高く、多くを言うまでもなくグレートなファイターだ。あの階級で、あれだけ“凶暴なパンチ”を、私は見たことがない。彼の試合は全てチェックしているが、私の意見ではイノウエこそ世界最高の選手だ」

 御年92歳になるボクシング界の生き字引が、惜しみなく褒めちぎる——。この事実こそが、“日本の怪物”が、世界的な存在だという認識を物語っていると言えよう。

 約1か月とゴングの時が迫る東京ドーム決戦。井上がどのようなパフォーマンスを見せるかは大いに興味深い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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