【中日】井上一樹監督、本拠初勝利の記念球「いやいや、お前が持っておけ」 4番にバント「僕のこだわり」
2025年4月1日(火)23時2分 スポーツ報知
巨人に勝利し、ナインを迎える井上一樹監督(中央)(カメラ・相川 和寛)
◆JERAセ・リーグ 中日3—2巨人(1日・バンテリンドーム)
中日・井上一樹監督が本拠地での初勝利を飾った。2回に中田の遊ゴロの間に先制。同点の7回無死二塁で代走に起用した上林の好走塁が決勝点につながった。村松の犠打で、上林は三塁にヘッドスライディング。完全にアウトのタイミングだったが、タッチを寸前でかわした。続く木下の初球、セーフティースクイズ成功で勝ち越し。指揮官は8回無死一、二塁では、4番の石川にも犠打のサインを出して追加点を求めた。
以下は井上監督の試合後の主な一問一答
—ホーム初戦に勝利
「横浜で開幕してやってきたけど、ホームはまた特別。これだけのたくさんのファンが集まってくれて、みんなの士気も高まっていた。巨人も調子がいいので、そう簡単ではないなと思っていたけど」
—先発のマラーが5回1失点
「彼もやはりホーム開幕で、プレッシャーとかもあると思う。『5回でなぜ代えたの』というのもあるかもしれないけど、球数も増えたので。1年は長いことを考え、マラーもプレッシャーとともに疲れ、肩で息する場面もあったので。そこはスパっと代えた方がいいと思って」
—上林が好走塁
「あれが大きかったですね。あそこで勝負をかけたという意味合いで、代走で上林を出したけど。誰もがやばい、アウトだと思ったところを。上林のスライディング様様です」
—代走は樋口でなく、上林を起用
「僕の中では上林の足を買っているし、上林を入れることでカリステを一塁にもっていけるなという計算で。樋口は、仮に延長になった時にとっておこうと」
—上林は代打で残す選択肢もあったが、勝負をかけた
「そうです」
—木下にスクイズ
「木下には常々、そういう話をしている。何のサインが出ても大丈夫だよなって」
—初球から
「それはもう、自分のインスピレーションです」
—度胸がいると思うが、迷いは
「ありません」
—石川にバントのサインも
「僕の中では『4番に何でバントさせちゃダメなの』というのを持ちつつ、1年間やりたい。1点でも欲しいという野球をやりたい、泥臭い野球をやりたい。小さい野球と言われるかもしれないけど、それがやはり点数を取るための僕の中でのこだわりなので。そういう意味では全然、悔いとかはありません
—岩崎が移籍4年目で初勝利
「翔が頑張っているのも知っているし。『(井上監督のバンテリン)ドーム初勝利のボールです』って、あいつが持ってきたけれど『いやいや、おまえが持っておけよ』と渡した。翔の踏ん張り、もちろん最後は達也(8回の清水)もマツ(9回の松山)もみんなよく頑張ってくれた」