“ゴルフ天才少女”須藤弥勒 コーチの“ドラコン王子”がツアー大敗を分析「あまりにかわいそう」

2025年4月1日(火)6時0分 スポーツニッポン

 史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し、天才ゴルフ少女と呼ばれる須藤弥勒(13=ゴルフ5/太陽自動車)のVポイント×SMBCレディースでの大敗について、コーチである“ドラコン王子”こと松本一成氏が「本当にもったいないことをした」と分析した。

 弥勒は3月21日から3日間、千葉・紫CCすみれCで行われた「Vポイント×SMBCレディース」に出場。初日88、2日目83と本来の力を発揮しきれず、最下位で予選落ちを喫した。前日までの練習ラウンドでは同コースでパープレーで回っていただけに、悔やまれる結果となった。

 試合出場後の24日に弥勒の「点検」を行った、コーチで429ヤードの飛距離を誇る日本のドラコン会の第一人者でもある松本氏は「試合で、これではあまりにかわいそう。本当に、もったいないことをした」と弥勒のクラブセッティングが大叩きの最大の要因たということを明らかにした。

 弥勒はボールの弾道を高めるように使用率が極めて低い100mmのハイティーを日頃から愛用。そして、クラブのセッティングもハードなロフト角9度を使用している。試合当日の練習で球の弾道が高すぎると気になった、キャディーを務める母・みゆきさんは電話で父・憲一さんに相談。「ティーを低くするか、ドライバーのロフト角を立てるか」と父からアドバイスを受け、弥勒と話し合いながらロフト角を8度に立てることを決めた。

 試合10分前に行なったこの調整が原因で弥勒のドライバーは球がつかまらず、ブーメランのように打球は全て右へ。ショットの正確性を武器に世界タイトルを総なめしてきた弥勒はティーショットでリズムを崩し、得意なウェッジとパターにも影響した。

 初めてラウンド中にゴルフをやめたくなったことも明かし、動揺により失った安定感は2日目も戻らず。弥勒は「良いところ無し」と涙をこらえて言葉を紡いだ。

 しかし、松本氏によるクラブセッティング修正が行われると、弥勒はスポンサーコンペで7000ヤード超の黒バックティーから2アンダーを記録。弥勒は「クラブのセッティングも挑み方も、最終的にはすべて選手の責任です。次回、頑張ります」と全ての思いを胸の内にしまい、いつも通り明るく振る舞った。

 最年少となる予選突破を狙う「天才少女」——今後もその行方から目が離せない。

スポーツニッポン

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