今永昇太が無四球9Kで本拠地開幕白星、1901年以降のメジャーで「史上2人目」の記録的デビュー戦に

2024年4月2日(火)12時48分 ココカラネクスト

デビュー戦を白星で飾った今永。9奪三振という数字も見事だ(C)Getty Images

 カブスに移籍した今永昇太が現地4月1日(日本時間2日)、ロッキーズ戦で圧巻のメジャーデビューを果たした。先発して6回を投げ、2安打無失点。無四球で9三振を奪い勝利投手となった。MLB公式サイトは試合のMVPにあたる「トップパフォーマーズ」の一番手に挙げた。

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 日本人投手のメジャーデビュー戦での白星は、昨年のメッツ・千賀滉大に続く快挙。伊良部秀輝、吉井理人石井一久松坂大輔、黒田博樹、上原浩治、川上憲伸、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太、大谷翔平らそうそうたるメンバーに並び史上13人目となった。

 オープン戦では4試合に先発して2勝2敗、防御率5・68。12回2/3を投げて18安打を許し、9失点。1イニングあたりに出した平均走者の数を表すWHIPは1・66と、求められる平均値を大きく下回っていた。一方で25奪三振と投球イニングの倍以上の三振を奪っており、鋭い直球で空振りを奪える今永らしさも垣間見せていた。

 待ちに待った本拠地リグリー・フィールドでのデビュー戦。初回1死からブレンダン・ロジャーズ相手に得意のチェンジアップで最初の空振り三振を奪うと、それが奪三振ショーの始まりだった。6回2死からチャーリー・ブラックマンに中前打されるまでは無安打投球。ハイライトはその後連打も許し迎えた6回2死一、二塁。ノーラン・ジョーンズをど真ん中への92・6マイル(約149キロ)の直球で空振り三振にしとめると、力強く拳を握った。

 MLB公式サイトは「並のルーキーじゃない」との見出しで圧巻の投球を紹介した。「カブス史に残る歴史的なデビュー戦で、このジョーンズからの空振り三振は最高の衝撃だった」と褒めちぎった。

 同サイトによればデビュー戦で9三振以上を奪い、無失点、無四球は、1901年以降ではメジャーリーグ全体を見ても史上2人目の快挙だという。2018年、パイレーツのニック・キンガムに次ぐ記録となった。

 クレイグ・カウンセル監督は「適応能力こそメジャーリーガーに必要なものだが、彼はその点において非常に素晴らしい。間違いない能力を持っている。彼の挑戦をこうして間近で見られるのが楽しみだ」とコメントした。

 オープン戦での不安を吹き飛ばす快投。「投げる哲学者」のニックネームを持つ左腕が、海を渡っての挑戦を最高の形でスタートさせた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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