「投げる哲学者」カブス今永昇太が開幕4連勝&防御率0点台の快進撃 「彼はとてもオープン」指揮官が称えた左腕活躍の秘訣とは

2024年4月27日(土)19時30分 ココカラネクスト

今永はデビュー戦から4連勝を飾り、カブス投手の歴史に名を刻んだ(C)Getty Images

 カブスの今永昇太が現地時間4月26日(日本時間27日)、レッドソックス戦に今季5試合目の先発登板で4勝目を挙げた。これで開幕から無傷の4連勝となった。

 今永は7回途中5安打1失点7奪三振の好投を見せ、防御率はいまだ0点台の「0.98」となっている。試合終了時点で両リーグ2位というメジャー1年目で輝かしい成績だ。

【動画】デビュー戦から4連勝!今永昇太の気迫を感じる奪三振シーン

 米メディア『MLB.com』のジョーダン・バスティアン記者が、この日の今永の結果を踏まえて記事を配信した。それによると、「イマナガは開幕から5試合で4勝を達成した初のカブス先発投手となり、ア・リーグ史上37人目の投手となった。イマナガは、1945年のデーブ・フェリス(レッドソックス)以来、デビューから5試合で無傷の4連勝、防御率1.00を下回った先発投手だ」と伝えている。

 まさに歴史に残る快投を演じている今永だが、新天地で自らの力を発揮できているのはなぜなのか。記事によれば、カブスのクレイグ・カウンセル監督が今永についてこんなコメントを残したという。

「ショウタの一番の特徴の一つは、非常に好奇心旺盛なことだ」とし、「彼(イマナガ)はとてもオープンだ。彼はとてもよく情報を取り入れて、よく観察していると思う。そしてそれが、非常に優れた能力につながっている」

 また、ジェド・ホイヤー編成本部長も「彼はとても思慮深い。言うまでもなく、彼は『投球哲学者』というニックネームにふさわしい」と称えた。

 だが、同本部長は今永が出版した「今永昇太のピッチングバイブル」を受け取ったものの、日本語で書かれているため「当然読めないよ」と笑ったという。

 海を渡っても野球に対する探求心は変わらない。今永は試合後に「信頼を築くのは、それを壊すよりもずっと難しい」と語った。「チームメイトが僕を信頼してくれていること、そしてそれを築き上げることができたことを、本当に嬉しく思っています」と話したという。

 この試合、6回は二死一・二塁のピンチを背負ったものの、パブロ・レイエスを135キロのスプリットで空振り三振に切って取ると、拳を握りしめて雄叫びを上げた。

 マウンドで見せるこうした今永の熱い姿も、チームメイトから信頼を得られる理由であろう。熱いハートを持った「投球哲学者」は、これからもチームの勝利のために腕を振り続ける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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