10勝を挙げた小祝さくらのシャフトはなぜ全部元調子系なの?【女子プロセットのどこマネる⁉】

2024年4月3日(水)7時30分 ALBA Net

(撮影:米山聡明)

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前週の「ヤマハレディースオープン葛城」で国内ツアー通算10勝を挙げた小祝さくらのセッティングを分析。アマチュアの参考になる点はどんなところかを、フィッター兼クラフトマンの吉田智に聞いた。


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『テンセイPROホワイト1K』をドライバーに使用しているように、手元調子を使う代表的な女子プロといえるのが、小祝プロ。以前は同じ手元調子系の「ディアマナZF」なども使用していました。ゆったりと切り返してダウンスイングに入るため、手元がしなってゆったり戻ってくれる手元調子を好みます。

渋野日向子プロみたいに切り返しのリズムが早い人は、手元が硬めのシャフトを好みます。手元調子だとリズムよく振れなくなっていまうのです。また、先が動くシャフトでは引っかけが出やすくなるリスクもあるので、手元調子系を好むのだと思います。

手元調子系でシャフト全体をそろえている点こそ、アマチュアが真似すべき点といえます。ユーティリティに入っている『ディアマナサンプHY』、アイアンに入っている『N.S.PROプロト』(『N.S.PROモーダス』に近い振り感)も手元調子系。そうすれば、振り感が合うので、切り返しでタイミングが狂うこともなくなります。ぜひ全番手のシャフトを試打してみて、まずは振り感を揃えることを意識してください。

また、5番ウッドを抜いて3番ユーティリティを入れているのも彼女のセッティングの特徴ですね。女子プロはスピンが入って高弾道に打てる5番ウッドを好みますが、彼女の場合、同じロフト帯で3番ユーティリティを入れています。これは、高く飛ばすよりも前に低く飛ばしたい意図があるのだと思います。ライナー弾道の方が方向性やスピンのイメージが持ちやすいのでしょう。

さらに最近の女子プロの傾向と違っているのが、3本入っているウェッジのロフトピッチ。48度を47度に、52度を51度にロフトを立てて、サンドウェッジには58度を入れています。58度はおそらくグリーン周りのアプローチやバンカーで使うために入れているのだと思います。プロテスト当時からこのモデルを使っているようですが、47度と51度はフルショットも想定して4度のロフトピッチで、58度は短い距離を優先して7度離れた番手構成にしている可能性が高い。サンドウェッジのフルショットも多用したい人は、48度、52度、56 度など4度ピッチで入れるほうが100ヤード前後の距離の打ち分けは楽になると思いますよ。

【小祝さくらのギアセッティング】
1W:スリクソンZX7 Mk II(9.5度/テンセイプロホワイト1K 50S、45㌅)
3W:スリクソンZX Mk II(15度/テンセイプロホワイト1K 50S、42.5㌅)
3,4U:スリクソンZH85(19,22度/ディアマナサンプHY90S)
5I〜PW:スリクソン ZX Mk II(N.S.PROプロト S)
48・50・58度:クリーブランドRTX3(N.S.PRO MODUS³ 105WEDGE)
PT:オデッセイ TRI-BEAM #7 CS
BALL:スリクソン Z-STAR XV

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●今年はブレずに飛ばせるドライバーが目白押し。関連記事【『Qi10』『Ai SMOKE』『G430 MAX 10K』どれが一番飛ぶの? 最新ドライバー17選】を読めば、アナタに合うモデルが見つかる


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