【角田裕毅F1第3戦展望】初日は“低速用”に開発された新型フロアの理解に集中。岩佐のFP1走行は「すごく羨ましい」

2024年4月5日(金)20時45分 AUTOSPORT web

 2024年F1第4戦日本GP初日、最初のセッションが始まる1時間半前に、RBのガレージ裏でフォトセッションが行われた。


 この日、グランプリの公式セッションで初めてF1マシンを走らせることになった岩佐歩夢と角田裕毅、そしてホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長の3ショットだ。角田も岩佐もHRS-Suzuka(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)の出身。しかも、ホンダの地元である鈴鹿で同じチームから日本人ふたりが出走するのは、2006年のスーパーアグリ(佐藤琢磨山本左近)以来、18年ぶりのこと。ホンダのレース活動を行うHRCの渡辺社長にとっても特別な瞬間だった。

2024年F1第4戦日本GP 岩佐歩夢(RB)、HRCの渡辺康治社長、角田裕毅(RB)


 グランプリ前、角田は、岩佐のF1デビューについて、こう語っていた。


「個人的にはすごく羨ましいです。僕はジュニアドライバー時代にFP1(フリー走行1回目)で鈴鹿を走ることができなかったので、それを経験できることはうらやましいし、思いっきり楽しんでほしい。本当に特別なことなので、彼も走ればそれがわかるし思うし、僕からのアドバイスは特にないです。彼はジュニアカテゴリーで成功を収めているし、そもそも速くなければF1でFP1を走ることはないと思うので、しっかりと自分のパフォーマンスを発揮してくれると思います」


 多くの報道陣がガレージの反対側に集まるなか、始まったフリー走行1回目。角田の集中力はいつもと変わりなかった。


「(ガレージの反対側のことは)特に意識はしていませんでした。お互いやっていることは違いましたし、僕は僕でまずはチームの基礎を作るためにクルマを理解することに集中して走りました」

2024年F1第4戦日本GPフリー走行1回目 角田裕毅(RB)


 今回、RBは新しいフロアを鈴鹿に持ち込み、フリー走行1回目では角田がそれを使用し、岩佐は旧バージョンを使用することになっていた。ただし、そのアップデート版は鈴鹿のために開発されたものではないため、大きな違いを感じるまでには至らなかった。


「そこまで大きな違いはないという印象です。今回のアップデートは低速(コーナー)用に開発されたもので、低速コーナーがふたつしかない鈴鹿には、その違いをあまり感じることができないんです。おそらく、ほかのサーキットに行けば、もっと違いがポジティブに出て、パフォーマンスも変わると思います」


 そんななかでも、角田はフリー走行1回目でトップ10内に入るタイムをマーク。9番手で3度目の母国グランプリをスタートした。


「(マシンのフィーリングは)トップ10に入っているので、そこまで悪くはないです。大きくセットアップを変えないといけないという感じでもないです」


 残念ながら、フリー走行2回目は小雨が降り続いたため、フリー走行1回目のタイムを更新することはなかったが、初日を終えた角田は2日目に向けて、こう手応えを感じていた。


「FP1を終わった段階で、11番手以下の中団勢とも少し差があるので、悪くはないと思います。土曜日のFP3でみんなプッシュしてくると思うので、そこでだいたいのポジションがわかると思います」


 フリー走行1回目での角田のタイムは、1分31秒230。10番手のランド・ノリス(マクラーレン)は100分の1秒差の1分31秒240だが、11番手のエステバン・オコン(アルピーヌ)は1分31秒935と、その差は一気にコンマ7秒近く開く。


 土曜日、角田がどこまでプッシュできるのか。フリー走行3回目に期待したい。

2024年F1第4戦日本GP インタビューに応じる角田裕毅(RB)


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