阪神ピッチングスタッフは「やっぱり、優秀」巨人3タテも話題 注目のミスターK「続々、バケモン候補出てくるな」
2025年4月8日(火)5時30分 ココカラネクスト

工藤は6日の巨人戦のピンチに見事な火消し、プロ初ホールドを記録した(C)産経新聞社
阪神が開幕3カードを終えて単独首位に立った。
週末に行われた今季初の伝統の一戦では、同一カード3連勝と昨年リーグ覇者の巨人を投打にわたって圧倒。
【動画】この圧巻のピッチング!工藤が甲斐から最後はフォークで空振り三振を奪ったシーン
初戦の村上頌樹が7回1失点で今季2勝目をあげると、2戦目は左腕・富田蓮が5回1失点の好投で今季初白星。3戦目は20歳左腕の門別啓人が6回途中5安打無失点と試合を作り、プロ初白星を飾った。
先のメジャーとのプレシーズンゲームでも昨年の世界一チーム、ドジャース相手に完封勝利を飾ったことも大きく話題を集めたが、今季の阪神のピッチングスタッフの優秀さもひそかに話題を集めている。
特に今季から戦いの輪に加わった2投手も開幕からここまで安定したパフォーマンスを示している。
まず1人目は開幕は中継ぎとしてスタートしたドラフト1位左腕の伊原陵人(NTT西日本)。
オープン戦では先発としても適性を示した即戦力左腕は4日のゲームで6点リードの8回からマウンドに上がると先頭のオコエ瑠偉に全球ストレートで空振り三振を奪うと、好調な若林楽人にもストレートで詰まらせ、三ゴロに打ち取る。最後は新助っ人トレイ・キャベッジをスライダーで泳がせ、投ゴロで三者凡退とパーフェクトピッチングに抑えた。
これで開幕から4試合連続無失点、被安打はわずか1、1ホールド、防御率0.00と好投を続けている。
そしてもう1人、鮮烈な印象を残したのは6日のゲームで1点をリードする6回二死一、三塁のピンチにマウンドに上がった工藤泰成(四国アイランドリーグ・徳島)だ。育成ドラフト1位入団。オープン戦でしっかり結果を残し、開幕前に支配下を勝ち取った。
1点差の僅差の場面でルーキーを投入する藤川球児監督の強気な姿勢も話題を集めたが、工藤もしっかり期待に応えた。
好調な甲斐拓也に対し、初球、2球目はストライクを奪うことはできなかったが、2ボールとしてからギアをあげた。
続けて154キロを連発、甲斐も必死にファウルで粘るが、カウント2−2から最後はフォークで落とし、空振り三振を奪った。マウンド上で大きくおたけびをあげ、これにはドームを訪れた阪神ファンも大歓声となった。しっかり火消しし、プロ初ホールドを記録。最速159キロの右腕が持ち味の球威ある直球とフォークで任された場所でしっかり仕事を果たした。
また、ルーキーたちが開幕から快進撃を続けているのは戦いの輪にしっかり組み込んで、育成を見届けていくという藤川監督の強い意志も感じられる。
先発陣でも20歳左腕の門別の飛躍が期待されるなど、伊原含め左腕の充実ぶりも注目されている。
伊原、工藤含めて、阪神ピッチャー陣の快投にはネット上でも「やはり阪神のピッチャー、優秀だな」「続々、バケモン候補、出てくるな」「工藤の直球、やはりエグい」「伊原のピッチング、ルーキーらしからぬ落ち着き」など称賛の声が続々と集まっている。
果たして元々強みとされるピッチングスタッフをさらに拡充し、投手王国を築いていくのか。首位に立った阪神の今後の戦いぶりにも注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]