どうしたドジャース、今季初の3連敗、直近5試合1勝4敗の急ブレーキ 背景にある「投壊」「守乱」「貧打」の三重苦とは
2025年4月9日(水)16時52分 ココカラネクスト

ドジャースは今季初の3連敗を喫した(C)Getty Images
ドジャースは現地8日(日本時間9日)に行われたナショナルズ戦に2−8と敗れ、今季初の3連敗。今季ワーストタイとなる8失点と大敗を喫した。
気温5度前後となった極寒の相手敵地、首都・ワシントンDCでまさにワンサイドゲームとなってしまった。
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先発ローテの谷間として今季初先発となった左腕のジャスティン・ロブレスキーは初回に好調なジェームズ・ウッドに先制2ランを浴びると2回には押し出しで失点と崩れ、4回までに8点を失った。
序盤に大勢が決したことで5回以降はムーキー・ベッツなど主力をベンチに下げ、温存させる方法も取った。
「1番・DH」で先発出場した大谷翔平は4打席凡退で迎えた9回先頭の第5打席で右前打をマークし、自己最長タイとなる開幕13試合連続出塁としたが、ほかがふるわなかった。
開幕から8連勝スタートと好調な開幕ダッシュを飾ったチームも直近5試合は1勝4敗と負け越しが増え始めた。
要因の一つにFA左腕のブレーク・スネルがIL入りなど投手陣がばたついていることもある。
球界を代表するサイ・ヤング賞左腕のスネルは6日(日本時間7日)に左肩の炎症のため、15日間の負傷者リスト(IL)入りとなった。肩の違和感に関しては3週間ほど前から感じていたとのことで、最短で復帰となるかも焦点となる。
先発の柱、タイラー・グラスノーも6日(日本時間7日)のフィリーズ戦で打ち込まれており、先発陣で安定して試合を作れる投手が手薄となってきている。
また試合が壊れる要因には「守乱」の要素もある。前日の試合終了時までの直近6試合で7失策と急激にこのところ、エラーが増えてきた。
7日(日本時間8日)にナショナルズに4ー6と敗れた試合では2つの適時失策も響いた。2回に遊撃を守るムーキー・ベッツがゴロを後逸し、先制点を与える場面があり、二塁を守るミゲル・ロハスにもミスがあったりとチーム課題とされる守備でほころびが目立ち始めた。
最後は打線だ。開幕から8連勝と破竹の快進撃を続けた打線もつながりを欠き始めた。
ドジャースを専門に扱う米メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は試合後に「今シーズン序盤、チームの中には打撃で苦戦している選手もいる」として、5人の選手をピックアップ。
打率・190のマックス・マンシー、同・162のアンディ・ペイジ、同・143のクリス・テイラー、同・125のミゲル・ロハス、10打数無安打のオースティン・バーンズにフォーカスを当てた。
デーブ・ロバーツ監督も試合後に15三振を喫した打線に「チーム打撃できていない」と苦言を呈したとされるが、3連戦最終日となる、9日(日本時間10日)の試合では巻返せるか。戦いぶりが注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]