ビニャーレスが完全勝利。ポール・トゥ・ウインでスプリントを制す/MotoGP第3戦アメリカズGP

2024年4月14日（日）5時30分　AUTOSPORT web

　MotoGP第3戦アメリカズGPのスプリントがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マーベリック・ビニャーレス（アプリリア・レーシング）が前戦ポルトガルGPに続くスプリントでの今季2回目の優勝を飾った。

　アメリカズGPの予選では、マーベリック・ビニャーレス（アプリリア・レーシング）が2分00秒864を叩き出してポールポジションを獲得した。このタイムは、初日にホルヘ・マルティン（プリマ・プラマック・レーシング）が記録したオールタイムラップ・レコードをさらに更新したものである。

　2番手はルーキーのペドロ・アコスタ（レッドブルGASGASテック3）、3番手にはサーキット・オブ・ジ・アメリカズで7度の優勝を飾っているマルク・マルケス（グレシーニ・レーシングMotoGP）が獲得し、この3人がフロントロウに並んだ。

　2列目は、4番グリッドがフランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）、5番グリッドがエネア・バスティアニーニ（ドゥカティ・レノボ・チーム）、6番グリッドがQ2で2度の転倒を喫しながらもタイムを記録したマルティン、というドゥカティ勢である。

　スプリントは気温26度、路面温度41度のドライコンディションで始まった。ホールショットはポールポジションスタートのビニャーレスで、その背に続くのはマルク・マルケス、3番手がアコスタというオーダーである。各ライダーが順当にスタートを切るなか、4番グリッドスタートだったバニャイアがスタートで遅れて、10番手に後退した。

　ビニャーレスはトップを快走し、3周目を終えて2番手のマルク・マルケスに対して1秒のアドバンテージを築いた。一方、2番手のマルク・マルケスと3番手のアコスタとの差を詰めたマルティンが迫り、この3人が2番手争いの集団を形成する。

　6周目、マルティンがアコスタをかわし、3番手に浮上した。マルク・マルケスのペースに対しマルティンはギャップを詰めるまでには至らず、二人の差は開いていった。終盤、ビニャーレス、マルク・マルケス、マルティンの差はそれぞれ約1秒あるいは1秒以上となり、ほぼ単独走行となった。

　ビニャーレスはポール・トゥ・ウインで、前戦ポルトガルGPに続き今季のスプリントにおける2回目の優勝を飾った。2位に入ったのはマルク・マルケスで、3位はマルティン。このトップ3の顔ぶれは、前戦ポルトガルGPのスプリントレースのトップ3と同じである。

　4位はルーキーのアコスタが獲得し、5位はアレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）だった。スタートで後退したバニャイアは8位に終わった。

　日本メーカーとしては、ファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム）の15位が最上位。ホンダは中上貴晶（イデミツ・ホンダLCR）、ジョアン・ミル（レプソル・ホンダ・チーム）、ヨハン・ザルコ（カストロール・ホンダLCR）が転倒リタイアで、ルカ・マリーニ（レプソル・ホンダ・チーム）だけが17位で完走した。