史上6人目の快挙達成! ローリー・マキロイの「体で上げて、腰の回転で打つ」スイングは現代クラブと相性抜群だった【プロコーチが解説】

2025年4月15日(火)13時39分 ALBA Net

史上6人目のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイのスイングを分析する(撮影:GettyImages)

「マスターズ」で初優勝を飾り、2000年のタイガー・ウッズ(米国)以来、史上6人目のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)。プロコーチの南秀樹は最新クラブとの相性も良いスイングで、飛んで曲がらない理想だという。




ややハンドアップ気味に、スッと立ってアドレスしています。トップではややシャットで、スイング中のフェースローテーションを抑えて、体の回転のみでフルスイングする。最新クラブと相性の良い現代的なスイングですね。
 
始動するとき、クラブを体全体で上げていて、重さを感じていると思います。よく手先でクラブを上げてしまう人へ向けて、ボールや箱などを押しながらヘッドを低く長く動かす練習をしますが、マキロイのバックスイングはまさにその動き。体で上げて腰の回転で打っていくので、余計な動きがなく、飛んで曲がりません。
 
ちなみに、この動きが身に付いていると、アプローチでもインパクトで合わせることがないので、フェースにボールを乗せやすく、さまざまなシチュエーションに対応できます。
 
皆が口を揃えるポイントですが、フィニッシュが美しいですね。左足が動かず、フィニッシュでバランスを崩すことがありません。このバランスの良いフィニッシュを作っているのが、腰の回転だと思います。切り返し以降、左腰はやや後ろへ右腰は前に出ていきますが、レベルに回るバランスの良さ、キレはピカイチ。

3日目には、難しいピンポジションに対し、素晴らしいアイアンショットを何度も見せてくれましたが、このバランスの良いフィニッシュが抜群の距離感につながっているのだと思います。


■ローリー・マキロイ
1989年生まれ、北アイルランド出身。欧州ツアーでの活躍が注目を集め、2011年には「全米オープン」でメジャー初制覇。翌年に「全米プロ」、14年に「全英オープン」、「全米プロ」を制した。キャリアグランドスラムがかかってから11度目の挑戦となった今年、ついに「マスターズ」を制し悲願達成。史上6人目の快挙を成し遂げた。

■南秀樹
みなみ・ひでき/プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。



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