ランボルギーニ、新型コロナウイルス対策へイタリアの人工呼吸器メーカーを支援

2020年4月16日(木)15時21分 AUTOSPORT web

 アウトモビリ・ランボルギーニは4月15日、新型コロナウイルスの影響で緊急事態が続くなか、呼吸シミュレーターの共同開発と製造のため、イタリアの人工呼吸器トップメーカーであるシアレ社に対し、研究開発部門が支援を行うと発表した。


 呼吸シミュレーターとは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査をする前段階で、性能の初期評価をするために使用されるもの。数々のスーパースポーツカーを生み出し、モータースポーツでも活躍するランボルギーニでは、3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし18台/週のシミュレーター生産を可能にした。


 また、これと並行してHP JetFusion 3D 4200プリンターを使用し、0.08mmの精度で印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用した、ポリカーボネート製医療用フェイスシールド生産も続けていく。


 シアレ社はランボルギーニと同じくエミリア=ロマーニャ州に拠点を置いており、ランボルギーニでは「異なる分野において先端的な技術で製品を生み出す2社の今回のコラボレーションは、コロナウイルスに対して力を合わせて闘うイタリア企業の責任感と団結力の象徴です」としている。


 ランボルギーニでは、新型コロナウイルスの影響で苦しむイタリアに向け、フェイスシールド生産やスポーツカーの内装部門を展開したマスク製造などを行っている。

ランボルギーニで製作された呼吸シミュレーター


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