NEC塩貝健人がロッカールームで悔しさをにじませる
2025年4月16日(水)13時0分 FOOTBALL TRIBE

オランダ1部、エールディビジのNECナイメヘンに所属するFW塩貝健人が、4月12日に行われたRKCヴァールヴァイク戦(2-1)で初めて先発出場の機会を得た。オランダでの環境にも順応しながら着実に成長を続けており、シーズン前半戦と比べても明らかに前進が見られると評価されているようだ。
日本では途中出場で7試合(1ゴール)の出場経験しかなかった塩貝にとって、今2024/25シーズンが実質的にプロとしての最初のシーズンといえるかもしれない。
そんな塩貝がロッカールームで悔しさをにじませていたという。ヴァールヴァイク戦終盤に塩貝に代わって投入された元浦和レッズのFWブライアン・リンセンのヘディングでナイメヘンが勝利を収めたが、自身が得点を挙げられなかったことに満足していなかったようだ。
ナイメヘンのロジェール・マイェル監督は「以前の試合ではリンセンが先発で出場し途中交代の塩貝がゴールを決めたが、今回は逆だった。これからもこういうことは起こる」と語り、塩貝に対し結果だけを求めすぎないよう伝えたということを『ForzaNEC』に明かしている。
冬の移籍市場でリンセンが加入したことで、塩貝の出場機会は限られると見られていた。しかし同クラブ所属の日本代表FW小川航基の負傷と塩貝自身の成長により、状況は変わった。
「塩貝はフィジカルが強く、スピードもあり、ジャンプ力もある。多才な選手だ」とマイェル監督は高く評価。以前はボールを持てばすぐにシュートを狙っていたが、今では周囲を生かすプレーも見せるようになっており、チーム戦術の理解も進んでいる。
塩貝は求められている役割を少しずつ理解しつつあり、言語面の壁を乗り越えながらチームの中で存在感を高めている。マイェル監督も「この成長は彼が勝ち取ったものだ」と明言しており、今後も出場のチャンスがさらに増えることを匂わせたようだ。