リバプールがプレシーズンにアジア訪問を選んだ訳とは?
2025年4月16日(水)13時30分 FOOTBALL TRIBE

リバプールは今夏のプレシーズンにおいて、セリエAのミランおよびJ1の横浜F・マリノスとの試合を予定しており、その舞台として香港と日本を選んだ。他の多くのプレミアリーグのクラブが北米訪問を選ぶ中、リバプールは異なる戦略を取ったと言える。
アジアを選んだ理由について、リバプールのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるベン・ラッティ氏は、4月14日に公開されたリバプールの地方紙『エコー』のインタビュー内において、ファンベースの規模、商業パートナーの存在、そしてトレーニング環境などすべての条件が揃っていた点を挙げている。
特に香港と日本は、リバプールのメインスポンサーであるスタンダードチャータード銀行にとっても主要な市場であり、日本航空との提携により移動手段も確保された。これまでプレシーズンで日本を訪れたことがなかったこともあり、クラブにとって重要な機会となる。
一方、アメリカ市場も依然として重視されており、リバプールはニューヨークにオフィスを構え、複数の米国企業とパートナーシップを結んでいる。ラッティ氏によれば、米国では既に強い存在感があるために、今年は異なる地域に焦点を当てることになったようだ。
また、今夏はアメリカ国内での試合数が多く、会場や練習施設の確保が難しかったことも判断材料となったという。リバプールは今後も国際的なファンベースの拡大やコンテンツ提供を通じて、アジア・北米の両市場での成長を目指していく方針のようだ。