LEXUS TEAM SARD 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2019年4月17日(水)11時15分 AUTOSPORT web

2019 SUPER GT 第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」(4/13-14)
岡山国際サーキット(周3.703km)
入場者数:予選11,000名、決勝17,400名 合計28,400名


■公式練習走行■


DENSO KOBELCO SARD LC500

 春先の暖かい日差しとサクラが咲き誇った中で、いよいよ2019年シーズンが開幕。新コンビとなるヘイキ・コバライネンと中山雄一の初陣となる第1戦岡山。3月に当地で行われたGTA公式テスト岡山や富士などでテストをこなしてきたがアクシデントも重なり、新布陣での厳しいオフシ ーズンを過ごしてきたDENSO KOBELCO SARD LC500。今季参加車両が初めて一堂に会したGTA公式テスト岡山2日目に3番手タイム、 公式テスト富士2日間総合でも3番手タイムをマークするなど、テストでの走行タイム自体は上位を刻んでおり、落ち着いて安定してくれば一気に流れに乗っていけそうな手応えとなっている。


 今季開幕戦の舞台は、例年通りに岡山県東部の山間部・美作市にある岡山国際サーキット。開幕戦はハンディウェイトが 各車とも0kgのノーウェイト。公式予選は両ドライバーが1回ずつアタックするノックアウト方式(Q1とQ2)でスターティンググリッドが決定し、決勝は300kmでピットストップは1回。岡山は過去にF1も開催されたことがある中低速中心のテクニカルコースで、 1周約3.7kmとコース距離が短く幅も狭いながらもダイナミックなパッシングポイントがあり、ボディをこすり擦り合わせながら繰り広げられるバトルがすぐそばで見られる迫力満点の臨場感が体感できるサーキット。新コンビがタイトルへのスタートダッシュを決めるべく、勇猛果敢に勢い良く勝利を目指していった。


 13日(土)午前中の公式練習走行は、⻘空が広がった快晴ながら肌寒く、気温10度/路面温度14度のコンディション。 8時50分から混走セッションが開始され、今季5シーズン目となるヘイキが駆るDENSO KOBECLCO LC500が、まずはソフト系のドライタイヤを装着して路面が安定した頃を見はからってコースイン。温まり状況を確認しながら7周を走行し1分18秒977と5番手タイムを刻む。クルマのセットも問題なく、次にハード系のタイヤを装着してパフォーマンスをチェック。タイヤの温まりに 時間がかかったが1分18秒605と4番手と好タイムをマークした後に、中山と交代してヘイキの装着したソフトならびにハード系のユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤのフィーリングのリピート確認を行った。混走セッション最後に中山がニュータイヤでアタックシミュレーションを実施しようとしたが赤旗終了に。トータル34周にわたって混走セッションでクルマの仕上がり具合を確認した。この混走セッションでは1分18秒605の5番手となった。10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがアタックシミュレーションを実施したが1分18秒763にとどまる結果に。公式練習走行ではトータル39周の走行となった。サーキットサファリではピットシミュレーションを間に入れながら燃料を積んだ状態でのクルマのバランスチェックをチェックしてQ1への準備を終えた。


■公式予選


■Q1:ヘイキがまさかのQ1突破ならず
 13日(土)午後にどんよりした雲が覆い尽くす曇天に。気温16度/路面温度25度と路面温度が冷えたコンディションとなった10分間の公式予選Q1。残り8分間でコースインしたヘイキは、公式練習走行でのタイヤのフィーリングや走行データからハード系タイヤを選択。タイヤの温まりに時間がかかる低温のコンディションの中でタイヤを痛めないよう にじっくりと徐々にペースを上げていったヘイキ。5周目にアタックに入ったヘイキはセクター1で公式練習走行を上回る自己ベストを更新。セクタ ー2でも自己ベスト上回り好タイム。セクター3もベストを刻んでいき1分18秒568と公式練習走行のタイムを上回り、かつ昨年からコンマ8秒以上も削って7番手タイムとQ2進出圏内を確保できたと思ったが、残り数十秒の時間でソフト系タイヤで一発のタイムが出る勝負を賭けてきたライバル勢に次々とかわされてしまい、まさかのQ1突破ならずの15位となった。

DENSO KOBELCO SARD LC500


■決勝レース


第1スティント:ヘイキが雨で正確な速さを見せポジションアップ
 14日(日)14時30分決勝スタート時点は気温12度/路面温度15度の雨。時折強く降り、各所に川のような流れと大きな水たまりがで きていく。安全上の観点からセーフティカー(SC)スタートが宣言。クラス最後尾の15番グリッドからの巻き返しを狙っていったヘイキが駆る DENSO KOBELCO SARD LC500。4周の隊列を組んだSCランの後、グリーンフラッグとともに前走車が巻き上げる雨で前が見えない中、 本格的にレースが開始され、⻁視眈々と後方からチャンスを窺いながら前を狙うヘイキ。だが10周目にGT300車両の激しいアクシデントを皮切りに悪天候でクラッシュが多発。前も見づらく滑りやすくコース上にとどまっているのが困難な雨の状況の中で、ヘイキがクレバーな状況判断で丁寧かつ正確なドライビングを続け、24周目までに12 位に順位を上げていった。全部でセーフティカーが5回で赤旗中断が2回となった大荒れのレースは、31周を終えたところでオー ガナイザーがこれ以上の競技続行は危険と判断して赤旗で打ち切り終了。最終的に今季初戦は11位という結果となった。ドライバー交代までレースが行われず中山の決勝での走行は次戦持ち越しとなったが、今回事故が多発するもドライバーらが無事であったことが何よりとなった。


 全82周のうち75%未満のため与えられるポイントは半分。ドライバーポイントは獲得ならず、チームポイントでは3点の獲得と なった。次戦第2戦は改元となるゴールデンウィーク中の5月3日(金・憲法記念日)・4日(土・みどりの日)に富士スピード ウェイにて開催される。

DENSO KOBELCO SARD LC500


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