【柔道】角田夏実「巴投げの感覚にズレ」世界選手権の選考を辞退した経緯明かす 皇后杯に専念
2025年4月19日(土)18時20分 スポーツニッポン
柔道パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)が19日、横浜武道館で行われた皇后杯全日本女子選手権の前日会見に出席した。
今月6日、世界選手権(6月、ハンガリー・ブダペスト)の日本代表選手が発表。角田はケガの状況を考慮して世界選手権に出場しない意向を事前に示したため選考の対象外となった。この日、その経緯について言及。「パリ五輪に出る前からこの大会(皇后杯)に挑戦してみたいという気持ちがあった。(2月中旬の)グランドスラム・バクー大会に出た時、巴投げの感覚にズレを感じていた。世界選手権までに自分の柔道を作れるかという思いと、この大会にも出たいという思いで、どっちも中途半端になってしまうのではないかと思った」。体重無差別で争われる国内最高峰の大会への思いが上回り、世界選手権は辞退に至った。
減量の必要がない今大会。「食事制限がない中でしっかりウエート(トレーニング)をして体を作ってきた」。現在の体重は53キロで「これが一番動きやすくて戦える体重なのかな」と話した。これまでに減量の大変さなどから階級変更の可能性を示唆したこともあったが、現在の階級を維持していく予定。「練習していく中で48キロ級で戦える状態に仕上げることができれば、また階級別の試合にも出たい」と前向きに話した。