『トヨタ・ハイエース』が一部改良。救急車『ハイメディック』も安全装備拡充

2020年4月20日(月)15時38分 AUTOSPORT web

 日本を代表する商用ユース車両『トヨタ・ハイエース』のバン、ワゴン、コミューター全モデルが一部改良を受け、安全装備を拡充すると同時にウェルキャブ仕様車にも衝突回避支援パッケージToyota Safety Senseが設定された。さらにトヨタ救急車『ハイメディック』にも同様の安全装備を展開した上、ATを6速化して『ハイメディック』は6月26日、『ハイエース』は5月1日より発売開始となる。


 2004年登場の現行モデルで5代目を数える『トヨタ・ハイエース』は、日本を代表する商用モデルとして標準、ロング、スーパーロング、ワイド、ハイルーフなど数多くのバリエーションをそろえるとともに、ワゴン仕様はファミリーユースにも対応するなど、働くクルマだけでなく家族の頼もしいパートナーとして幅広く人気を集めている。


 そのハイエースで2017年以来の実施となる今回の一部改良では、車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーを全車に新規オプション設定とし、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面へ表示するパノラミックビューモニターをAT車にオプション設定。


 後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートするとともに、オプティトロンメーターに4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用するなど、視認性、利便性を向上させている。


 さらに、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー“パーキングサポートブレーキ(静止物)”を、衝突回避支援パッケージToyota Safety Sense装着のAT車に限って新たにオプションとして採用するなど、安全装備をさらに充実させている。

2004年登場の現行モデルで5代目を数える『トヨタ・ハイエース』もバン、ワゴン、コミューターの各仕様とも安全装備を拡充した
車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーを全車に新規オプション設定
オプティトロンメーターには、4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用した


 また、ウェルキャブならびにTECS(メーカー完成特装車)にもベース車と同様の改良を施すとともに、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式、昼間の歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)、オートマチックハイビームの3つの先進安全機能を組み合わせ、衝突回避や衝突時の被害軽減をサポートするToyota Safety Senseを設定拡大するなど、より安全性に配慮した設定としている。


 一方、このハイエースをベース車として日本全国の医療現場で活躍するトヨタ救急車『ハイメディック』も一部改良を受け、同様にデジタルインナーミラーとパノラミックビューモニターをオプション設定。患者室で遮られる後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートするなど、視認性を向上させている。


 さらにこのハイメディックでは、Toyota Safety Senseに加えて車両安定制御システムVSCとTRC(トラクションコントロール)を標準装備したほか、路車間・車車間通信を活用して対向車、歩行者情報などをドライバーへ注意喚起するとともに、サイレンを鳴らしている場合に緊急車両の存在を周囲の車両へ通知する運転支援システムITS Connectをオプション設定するなど、救急車走行時の安全性にも配慮したシステムを採用した。


 この改良と同時にトランスミッションを6速化し、静粛性を高めてより滑らかな走行を実現したハイメディックは、FRと4WDの両仕様とも2.7リッターガソリンエンジンの2TR-FEを搭載して564万5000〜1189万8000円に。


 バン、ワゴン、コミューターの各仕様を持つハイエースは、219万2000円〜399万4000円。ウェルキャブ仕様が307万8000〜480万円となっている。

ミリ波レーダー+単眼カメラ方式、昼間の歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)などを含むToyota Safety Sense
『ハイメディック』では、Toyota Safety Senseに加えて車両安定制御システムVSCとTRC(トラクションコントロール)を標準装備
患者室で遮られる後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートするなど、視認性を向上させている


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