8球団17人のスカウト熱視線!関大・金丸がリーグ通算20勝目「コーナーにしっかり投げ切れた」

2024年4月21日(日)6時0分 スポーツニッポン

 阪神などがドラフト1位候補に挙げる関大の金丸夢斗投手(4年)が立命大を1—0で完封し、リーグ通算20勝目を挙げた。119球で被安打3、10奪三振、無四球と会心の内容だった。これでリーグ通算防御率も0・98となり、1点台を割り込んだ。

 最後まで制球は乱れなかった。9回2死三塁と一打同点の場面を迎えたが、金丸は落ち着いていた。最後は外角高めの直球で見逃し三振。この日10個目の「K」で締めた。「立ち上がりからギアを上げて。それでもロングイニングしっかり投げようと思っていたので体力を温存しながら投げていました」。直球の最速149キロどまりも、効果的に変化球を織り交ぜて今春戦初勝利。自身の通算20勝に加えて、この春から指揮を執る小田洋一監督に初勝利を贈った。

 この日の完封で、通算防御率0・98と1点台を割り込んだ。「防御率0点台&20勝」。それがどれだけすごいことか。たとえばDeNAで今季開幕投手を務めた立命大出身の東は大学時代にリーグ通算19勝しているが、41試合を投げて防御率1・05だった。同じ左腕の金丸の安定感が、いかに卓越したものかを物語る数字と言える。

 「コーナーにしっかり投げ切れた。無四球でしたし、要所で三振も取れた」と金丸。今秋ドラフト1位候補の登板に、ネット裏には阪神の5人態勢を筆頭に8球団17人のスカウトが集結。ヤクルト・小川淳司GMは「スピード、コントロールとも申し分ない。右打者のインサイド、左打者の外角にあれだけのボールを投げ分けている。素晴らしいの一語に尽きます」と絶賛した。 (千田 篤史)

 ◇金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、神戸市出身の21歳。広陵小1年から野球を始め投手や一塁手。広陵中では軟式野球部に所属。神港橘(兵庫)では1年秋からベンチ入り。2年秋からエースとなり、3年夏の独自大会8強。関大では1年秋からリーグ戦に登板し通算35試合20勝2敗、防御率0・98。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。

スポーツニッポン

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