早大1年の佐々木哲が大学初タイトル 3000M障害優勝で「単独走の力がついてきた」…学生個人選手権
2025年4月27日(日)15時26分 スポーツ報知
日本学生個人選手権の男子3000メートル障害で優勝した早大の佐々木哲(カメラ・手島 莉子)
◆陸上 日本学生個人選手権 最終日(27日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)
学生の総合国際大会「ワールドユニバーシティゲームズ」(7月、ドイツ)の日本代表選考を兼ねて行われ、男子3000メートル障害で、早大ルーキーの佐々木哲(1年)が8分36秒30の大会新記録で優勝した。
創価大の黒木陽向(4年)、中大の柴田大地(3年)、順大の永原颯磨(2年)ら実力ある先輩たちがズラリと並ぶ中、残り約1600メートルで前に出ると最後の1周でスパート。一気に突き放して勝利を勝ち取り、「タイムというより順位を狙っていた。先頭を守って走れたことは単独走の力がついてきたと思っています」とうなずいた。
佐々木は昨年12月の全国高校駅伝で3区区間賞。主戦場とする3000メートル障害では高校歴代2位の記録を持ち、期待のルーキーとして早大に入学した。大学初レースとなった12日の金栗記念(熊本)では8分29秒05のU20日本歴代2位の好タイムをマークし、パリ五輪代表の青木涼真(ホンダ)ら実業団のトップ選手にも先着して2位。鮮烈デビューした。
短いスパンでの2戦目になったが「最初の1週間は地道に距離を踏んで土台作りをして、残りの1週間は障害をポイント練習の中に取り入れる実践的な練習をしてきた」と着実な調整で大学初タイトルを手にした。
佐々木は、アジア選手権(5月27〜31日、韓国・クミ)の代表にも内定済み。「憧れの選手と同じ大会に出ることができる喜びもあって、夢のような舞台でもあります。いろいろな方から刺激をもらって、いろいろなものを得て戻ってきたい」と大学のカテゴリーを越えた舞台で、さらなる飛躍を狙う。