【天皇賞・春展望】ジャスティンパレスが2年ぶりの勝利へ 魅力のある4歳勢からも目が離せない
2025年4月27日(日)21時43分 スポーツ報知
天皇賞春の登録馬。※騎手は想定
第171回天皇賞春・G1は、5月4日、京都競馬場の芝3200メートルで行われる。
伝統の古馬長距離戦。今年は2頭のG1馬が参戦するが、中でも23年のこのレースの勝ち馬であるジャスティンパレス(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ディープインパクト)の完全復活に期待する。前走の大阪杯は課題のスタートを決められた。そして「3、4コーナーでは外から動いて勝負に行った」(鮫島克駿騎手)のコメント通り、早めに仕掛ける競馬ができた。結果は0秒4差の6着だが、レコード決着を思えば悪くない上に、今回につながる内容だった。距離が延びるここなら、ばてない強みを生かせる。2年ぶりの勝利へ、条件はそろった。
もう1頭のG1馬ブローザホーン(牡6歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父エピファネイア)は昨秋の3戦は全て2桁着順だったが、前走の阪神大賞典で3着と復調の兆しはみせた。昨年はテーオーロイヤルの2着でもあり、舞台への適性も十分。当然、有力視できる一頭だ。
4歳勢にもそれぞれ魅力がある。昨年の菊花賞で2着のへデントール(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父ルーラーシップ)は前走のダイヤモンドSを圧勝。スタミナには自信があり、京都コースも2度目。初騎乗のレーン騎手がどう乗るかだが、ここも好勝負は確実だ。
阪神大賞典を快勝して挑むのがサンライズアース(牡4歳、栗東・石坂公一厩舎、父レイデオロ)。昨年の日本ダービーもまくって4着と、こちらもスタミナは豊富だ。気難しさは残るものの、能力全開なら前走の再現もあるか。
サウジアラビアのレッドシーターフハンデを勝ったビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)は昨年の菊花賞で5着。前走は60キロで勝ち切っており、地力強化は明らか。前が止まるような展開になれば差し込んでくる。
ショウナンラプンタ(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父キズナ)は阪神大賞典は流れが向かずに末脚不発で終わったが、何よりも鞍上の武豊騎手は天皇賞・春で8勝の“盾男”。コンビ2度目でどう乗るかも注目だ。