池田勇太 盟友キャディー、ラジ氏とのラストゲームで涙「いろんな思いがあった」
2025年4月27日(日)16時12分 スポーツニッポン
◇男子ゴルフツアー 前澤杯最終日(2025年4月27日 千葉 MZGC(6652ヤード、パー70))
池田勇太が長年、コンビを組んでいたキャディーのラジ氏とのラストゲームを静かに終えた。
「いろんな思いがあった。2人の関係はこれで終わりじゃないけど、ホールが少なくなるたびにあと何ホールしかないと思って本当に辛かった」と声を詰まらせながら話した。
ラジ氏は日本ツアー3勝のデニッシュ・チャンドと親戚関係にあり、20年前にキャディーの職を求めて来日。池田のバッグを担ぐようになったのは17年からだった。すぐにウマが合い、19年のミズノで池田の通算21勝目をアシストした。
22年に池田が顎関節症による体調不良に陥り、23年にシード権を失った時もそばで支え続けた。
しかし、今オフにフィジーに帰国した際、高齢の家族の容態が悪くなったこともあり、母国に戻ってゴルフ場で働くことになった。
日本を離れるか悩んでいた時に、家族にそばにいるようにと決断を後押ししたのが他ならぬ池田だった。
ラジ氏は「(池田と)もっと一緒にやりたかった。(22年に優勝した時は)本当にうれしかった。またチャンスがあったらキャディーをやりたいです」と涙をぬぐいながら池田と抱き合い、別れを惜しんでいた。