メルセデスTD、ハミルトンは「危険なことも、遊びのようなこともしない」のレースへの姿勢を称賛

2020年4月28日(火)19時2分 AUTOSPORT web

 メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ルイス・ハミルトンがF1で積み重ねてきた傑出した成績と、スポーツマンシップの点で“非の打ちどころがない大記録”には、等しく価値があると考えている。


 F1で走り続けてきた13年間、ハミルトンのコース上の言動がほんのささいな議論に火をつけたこともなければ、スチュワードはもちろんのこと、ライバルのドライバーたちから怒りを買ったこともない。


 ハミルトンの父親は軍で働いており、彼はその息子として、品位を「価値基準の最上位」に置いてきたのだという。アリソンは、そうした意志を保ち続けているハミルトンのようなタイプを高く評価する。


「それこそがルイスという人間を形成している特徴だと思う」と、アリソンはメルセデスの公式YouTubeチャンネルで、インタビューに応えて語った。


「もはやグリッドで最古参のひとりになったのに、彼はいまだに自分が一番若手であるかのような走りを続けている」


「それでも、これまで多くのチャンピオンシップを獲得し、数えきれないほど優勝してきたルイスのキャリアに、なにか見苦しい振る舞いを見つけることは難しい」


「彼は見事な走りも、勇敢な走りも見せてくれる。だが粗雑で危険なことはしないし、互いのマシンをぶつけ合う遊園地の遊びのようなこともしない。彼は策略めいた走り方を良しとしないのだ」


「ドライバーとして今後残されたキャリアにおいても、彼にはその姿勢を貫いてほしい。それはまったく非の打ちどころがない大記録だ」


「彼はこれまでいくつもの世界タイトルを獲得してきたが、その間を通じてスポーツマンシップに反する言動はほんの少しも行わなかった。見事なものだ」


 今のところ、ハミルトンにレースへの情熱が薄れてきた気配はない。現在34歳の彼は、ミハエル・シューマッハーが持つ歴史的な7度の世界チャンピオンという記録に並ぶまで、あと1回に迫っている。


 またアリソンは、ハミルトンのレースに対する意欲や努力が変わらないことにも感銘を受けている。


「ルイスの走りのレベルや、本当にこれだけ多くの世界タイトルを持っているということには圧倒される」


「自分は突き動かされるような情熱の持ち主だと思っていても、それよりも強烈な人と出会うと、相対的には真ん中あたりをうろうろしていただけだと思い知らされる」


「ドライバーにとっては、その技能にまだ衰えがみられなくても、彼の最盛期を形成していたような何か特別な、ほんの少しの力が消えていく時期がいつか訪れるものだ」


「ルイスについて興味深いのは、その力がまだ完全に彼のなかに残っているということだ。彼は桁外れな身体能力と、強烈な精神的献身の両方に恵まれているのだろう」


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