ついに来た! ファームで防御率「0.00」の無双も話題 中日・根尾昂が今季初の1軍昇格、求められる役割は?
2025年5月1日(木)16時15分 ココカラネクスト

1軍昇格を果たした根尾。リリーフとしてチームに貢献が期待される(C)産経新聞社
中日は5月1日、今季初めて、根尾昂を登録。序盤戦のヤマ場とされる、9連戦中の合流に、竜党からは期待が高まっている。
本稿では根尾のここまでの振り返りと、1軍で求められる役割について簡単にまとめたい。
【動画】未だ0行進!1軍合流を期待させる、根尾の快投シーン
■7年目の今季はリリーフで調整
遊撃手でスタートし、外野手、そして投手。根尾のキャリアはさまざまなポジションで形作られてきた。
高卒7年目、投手登録4年目の今季はリリーフに専念。転向当時の2022年、25試合に登板した頃以来の持ち場だ。背番号も「7」から「30」に変わり、改めて勝負の年と目されている。
キャンプから公式戦まで2軍での調整が続くも、身体は至って健康。唸りをあげる球を投げ続けている。ウエスタン・リーグ公式戦では10試合に登板し、防御率0.00。9回2/3で被安打4と内容も上々である。
特にストレートの威力が戻ったと評判だ。150キロ前後を連発し、腕の振りも上からボールを叩けているので、角度がしっかりとついている。2軍レベルではまともに打たれていない。
■まずは「ビハインド要員」から
1軍ではまず、ビハインドでの登板が多くなりそうだ。28日に登録抹消された岩嵜翔の役割をそのまま継ぐのではないか。
基本はショートイニング、状況によっては2イニング以上投げることも想定したい。このあたりは先発経験もあることから、ベンチとしても頼りになるだろう。また、複数イニングを投げる場合は打席に立つ機会も訪れるかもしれない。
結果を残していけばリード時の登板、試合終盤での登板も視界に入る。状態の良い時に上げてもらっているので、早いところ初マウンドを踏めると良いだろう。
根尾のストロングポイントは、どんな場面でも打者に向かっていけるタフさ。そして、圧倒的知名度と人気から来る声援の大きさ。一度その名がコールされると、自分の世界に連れていけるパワーを持つ。場の空気を変えられるのだ。これらをうまく使っていきたい。
自らのプレーでチームを勝たせる精神は、入団時からブレていないはず。役割をしっかりとこなして勝利に貢献したい。
[文:尾張はじめ]