6戦目で今季初優勝を挙げたバニャイア「ようやくベストな状態に戻れたと思う」/MotoGP第6戦スペインGP決勝トップ3コメント

2022年5月2日(月)2時50分 AUTOSPORT web

 MotoGP第6戦スペインGPの決勝レースがヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3位のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が会見に出席。レースを振り返った。


■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝


「このバイクで、最高に数えられるスタートだったよ。僕はいつもスタートでウイリーしないようにちょっと奮闘するんだけど、今日は全部がうまくいった。2コーナーでは少し(ラインを)締めた。というのも、ファビオ(・クアルタラロ)が後ろにいるのが聞こえたからだ。最終コーナーではとても怖かった。昨年、彼は12コーナーの立ち上がりがとても速かったから。1周目は自分のペースを作ろうとしていたんだ」


「今日、ファビオは勝つべき相手だと知っていたけれど、ペースの面では、もし前を走ることになったら問題は一つ、フロントタイヤの内圧になるだろうと思っていた。コンディションはとても暑くなるだろうからと。でも、今日のペースはそれ以上速く走るのは難しかった。僕としては、今日は全部が完ぺきだったよ」


「テストではもっと楽観的に考えていたんだ。でも、開幕戦が始まってみると、現実は少し違っていて、少し苦戦し始めたんだ。ただ、僕たちはいい変更をしたと僕は思っている。僕にこのバイクを合わせるのをやめてバイクはそのままにした。バイクに必要なのは違うライディングスタイルだった。今、僕はコーナーでさらに速く走ることができている」


「ようやく昨年のような自分のベストな状態に戻れたと思う。ポイントをあまり失うことなく、ここからこの状態を続けていきたい。もう6戦を終えていて、(ファビオとは)33ポイント差がある。追いついていきたいと思っている」


「レースでの(肩の状態は)もっと心配していた。今朝は痛み止めなしにウオームアップ・セッションを走ったんだけど、とても大変だったから。でも、クリニカモバイルはいつも効くものをくれる。それが役立った。レースの終盤はきつかったけどね。ブレーキングポイントが最終コーナーを除いて全部右コーナーだから。(ストレートエンドの)6コーナーではバイクを止めるのがとても大変だったよ」


■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:2位


「僕はとてもいいスタートだったと思うんだけど、ペッコ(フランセスコ・バニャイア)の1コーナーのブレーキングは素晴らしかった。1コーナーと2コーナーでとても強かったんだ。序盤の2、3周でオーバーテイクできなければ、フロントタイヤがきつくなるだろうとわかっていた。そして、だいたいその通りになった」


「僕はレース中、常に(ペッコに)少し距離があった。自分のフロントタイヤでは(接近するのが)不可能だったからなんだ。フロントタイヤはスライドがひどかったし、チューインガムみたいに動いていた。最後はトライしないといけなかったけれど、できなかった。10コーナーではちょっとだけ接近して11コーナーに入っていったけれど、ワイドになってしまい、オーバーテイクは無理だと思った。でも、すごくうれしいんだ。フロントがきついときのライディングを改善したと思うから」


「(次戦の母国グランプリであるフランスGPが)とても楽しみだよ。MotoGPデビューイヤーの2019年はこのポジションにいなかった。そのとき僕はルーキーで、すごい結果を出してチャンピオンシップリーダーになりたいと思っていたところだった。ル・マンでは自分のために応援してくれるファンを見たことがなかったんだ。今みたいな状況でル・マンに行ったら、きっとすごいことになると思う。楽しみだよ」


■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/決勝:3位


「かなり悔しいレースだった。僕たちが最も改善しなければならないのはクラッチだとわかった。今季、スタートがひどいんだ。後退してポジションを落としてしまう。なんとかナカガミ(中上貴晶)をかわしたけれど、マルク(・マルケス)とジャック(・ミラー)をパスするのは無理だった。僕には彼らよりいいペースがあったからすごく腹が立ったよ。でも彼らのブレーキングはとても深く、彼らのようなスピードでコーナリングはできなかった。ペッコとファビオが離れていくのがわかったけれど、オーバーテイクできなかった。もしオーバーテイクしようとすれば、マルクに当たってしまい、クラッシュするとわかっていたからだ。彼のブレーキングはとても深かったから」


「だから、『今日は優勝争いはできないだろう。待ってみないと』と考えた。40分の間、毎回彼らはちょっとワイドになっていたから、ミスするだろうとわかっていたんだ。13コーナーでジャックをオーバーテイクしたとき、マルクがラインを外してはらんだのが見えた。そこで二人をパスしたんだ」


「そこからは1分38秒前半で走ることができた。今日は僕の横にいる二人がすごく強かったね。ただ、もう少し近づけたとは思うんだ。彼らと優勝争いができるペースだったのかはわからないけれど、もっと近くでフィニッシュできたと思う。でもまあ、終わったことだ。ヘレスでの3位には満足しているよ」


「ファビオは昨年のチャンピオンで、今もチャンピオンシップをリードしている。僕たちはまだ6戦を終えたところで(ファビオと)7ポイント差につけている。特に僕の場合、このチャンスは一度きりのように思う。だからつかみたいと思うんだ。もちろん大変だし難しいだろう。特にファビオとペッコと戦うには、まだ僕には欠けているものがあるんだ。バイクを改善しなければならないし、僕もそうだ。ただ、安定感がキーになるだろう。今のところ、僕のチャンピオンシップはうまくいっている。とても満足だし、最後までファビオに挑みたい」


「(ヘレスで獲得した表彰台は)素晴らしかった。今朝6時半にアンヘル・ニエトコーナー(9コーナー)が人でいっぱいになっていて、信じられなかった。それに、表彰台でも感動的だった。(優勝した)アルゼンチン以上と言ってもいいかもしれない。子どものころからここでレースをしてきたけれど、表彰台に立ったことがなかったんだ。今日、32歳でそれを成し遂げた。そして世界最高のライダーたちとチャンピオンシップを争っている。夢みたいだ。応援してくれるファンを見て、すごく感動したよ」

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