レアルを抑えて2度のリーグ優勝…黄金期のバレンシアを率いたベニテス氏の追憶「団結したこと」

2022年5月6日(金)17時5分 サッカーキング

バレンシア時代のベニテス氏(写真は2003年) [写真]=Getty Images

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 2001年夏から3シーズンに渡ってバレンシアを率いたラファエル・ベニテス氏が、当時のチームへ思いを馳せた。5日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在62歳のベニテス氏はレアル・マドリードのコーチングスタッフとして指導者キャリアをスタートさせると、2000年夏から率いたテネリフェではセグンダ(スペイン2部)3位フィニッシュと躍進を遂げ、ラ・リーガ昇格を達成。テネリフェでの手腕を買われて、ベニテス氏は2001年にバレンシアの新監督に就任した。2年連続でバレンシアをチャンピオンズリーグ(CL)決勝へ導いたエクトル・クーペ氏の後任として指揮を取った同氏は、就任1年目からラ・リーガを制覇。2002−03シーズンは5位に終わったものの、2003−04シーズンでは再びラ・リーガ王者に輝くとともに、UEFAカップでも優勝を成し遂げた。

 1998−99シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)優勝から始まったバレンシアの黄金期に就任したベニテス氏は「エクトル・クーペルの前作を受け継いだ良いチームに、もう少しだけ攻撃的なバランスになるよう工夫を凝らした結果、非常にコンパクトで団結力のあるチームが出来上がった。少しずつ、ファンとの間に大きなコミュニケーションが生まれ、メスタージャ(バレンシアの本拠地)は強くなっていったね。日々成長していく自信に満ちたチーム。非常に高いレベルを維持した数年間であり、栄光の時代」と思いを馳せた。

 またジネディーヌ・ジダン氏やロナウド氏を擁し、2001−02シーズンのCL優勝を成し遂げたレアル・マドリードを抑えて、ラ・リーガ王座に就いたバレンシア。“銀河系軍団”の異名を取ったチームを制し、リーグ優勝したことについて、ベニテス氏は「レアル・マドリードは素晴らしいチームで、どのポジションにもワールドクラスの選手がいた。私たちがうまくいった秘訣は団結したこと。非常にバランスのとれたチームだったし、それがシーズン中に成長して、どんどん自信をつけていった」と回顧。続けて「よく守り、攻撃し、反撃し、状況に適応してベストを尽くすことができるチームだったね。ミスタ、クーロ・トーレス、ビセンテ(・ロドリゲス)といった選手たちは、すでに地位を確立していた(ロベルト・)アジャラ、(マウリシオ・)ペジェグリーノ、(アメデオ・)カルボーニらとともに、そのチームの中で成長していたんだ」と当時のチームに言及している。

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