フェンシングのインターハイ予選で故意に負ける不正、再試合へ…関係者が選手に依頼
2025年5月13日(火)19時36分 読売新聞
フェンシングで使われる道具や防具
フェンシングの全国高校総体(インターハイ)岐阜県予選で、同じ高校の選手が対戦した際に一方の選手が関係者から依頼されて故意に負ける不正があったとして、再試合が行われることが13日、県高校体育連盟への取材で分かった。
県高体連のフェンシング専門部によると、問題があったのは10日に行われた6人総当たりで戦う女子エペ個人の最終試合で、同じ高校の選手同士が対戦し、4勝していた選手が敗れた。勝った選手は3勝2敗で他校の選手2人と並んだが、得点差で2位に入り、同高の2人が出場権を得た。
試合後、他校の指導者らから不自然だとの声が寄せられ、専門部が調査した結果、関係者がわざと負けるよう依頼していたことが判明。専門部はこの試合を無効とし、今週中に再試合を行うことを決めた。専門部の種田昭彦部長は「部活動の大会でこのようなことが起きて遺憾。公正で互いの実力が発揮できるようにしていく」と話した。