“滑り込み”でのEURO行きは? イスコ、6月はハネムーンの予定も「万が一に備えて…」

2024年5月13日(月)23時44分 サッカーキング

完全復活を果たしたイスコは、アルメリア戦でも輝きを放った [写真]=Getty Images

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 ベティスで“完全復活”を遂げた元スペイン代表MFイスコが、6月に控えたEURO2024で“ラ・ロハ”へ復帰することへの期待は、日に日に大きくなっている。

 約半年間の無所属期間を経て、昨年夏にベティスへ完全移籍加入したイスコは、ここまで“完全復活”を印象付けるパフォーマンスを見せている。ベティスではマラガ時代の“恩師”でもあるマヌエル・ペジェグリーニ監督の下、傑出したテクニックと豊富なアイデアを武器に、ベティスの攻撃陣に魔法をかける“マヒア”(魔術師)としてかつての輝きを取り戻した。4月にはラ・リーガ月間MVP(最優秀選手)にも輝いている。

 12日に行われたラ・リーガ第35節アルメリア戦でも、ベティス攻撃陣を彩ったのは“マヒア”だった。前半開始早々の8分には、見事なポケット侵入から中央へ折り返して、元スペイン代表MFパブロ・フォルナルスの先制点の起点となると、28分には相手のミスを見逃さず自らゴールネットを揺らす。1点を返された迎えた64分には、敵陣でボールを奪ったところから即座にマイナスへ落とし、スペイン人MFアジョセ・ペレスの決定的な3点目をお膳立て。3−2での勝利に貢献したイスコは、プロとして通算600試合目の出場となった節目の試合で、今季通算19回目のマッチMVPに選出されていた。

 イスコはここまで公式戦通算で35試合出場9ゴール7アシストを記録。日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を争うベティスで、攻撃の中心に君臨中だ。

 だが、イスコはレアル・マドリード在籍時の終盤は安定した出場機会を確保できておらず、しばらくの間スペイン代表から遠ざかっている。最後に招集されたのは2019年6月のこと。以降、EURO2020やFIFAワールドカップカタール2022などの主要大会で、スペイン代表のユニフォームを身に纏うイスコの姿は見られていなかった。

 そんなイスコがベティスでトップパフォーマンスを取り戻したことを受けて、ファン・サポーターや現地メディアの間ではスペイン代表への“待望論”が度々浮上している。イスコ自身はスペイン代表への復帰願望を公言していたものの、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はベテランの復帰へ消極的な姿勢を見せていた。今年3月のインターなショナルマッチウィークでは、今夏に控えるEURO2024に向けた“ラストチャンス”としてイスコの招集に踏み切る可能性が報じられていたものの、タイミング悪く負傷に見舞われ、印象的な“カムバック”は果たせていなかった。

 だが、負傷から戻ってきた後も安定して高いパフォーマンスを見せ続けるイスコを、デ・ラ・フエンテ監督が“無視”することは不可能かもしれない。今季のイスコがラ・リーガで最も優れた攻撃的MFの1人であることに疑いの余地はなく、『マルカ』や『RELEVO』など多くスペインメディアもイスコの代表復帰を推奨している。

 一方で、当の本人であるイスコは、アルメリア戦後の『DAZN』によるインタビューでEURO2024の開催期間である6月の予定ついて問われると、「大会の開催期間中は新婚旅行に行く予定なんだ」と回答。“先約”があることを明かしている。

「僕にはわからないことだから。どうだろうね…」と言葉を濁したが、イスコ自身も“希望”を捨てたわけではなさそうだ。「どんなことであろうと“万が一”はあるし、備えあれば憂いなしさ。だから万が一のことを考えて、旅行保険には加入しているよ」と語り、キャンセルが可能であるとも主張した。

 スペイン代表を離れて以降、間違いなく自身最高のシーズンを過ごしてるイスコ。シュート本数、パス本数、チャンスクリエイト数など数々のスタッツでチームトップの数字を記録している“マヒア”にとって、まずはベティスをEL出場へ導くことが先だが、2023−24シーズンの終了後、スペイン代表への“サプライズ招集”はあるのだろうか。


【ハイライト動画】イスコが全3得点に絡んだアルメリア戦

サッカーキング

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