「数週間、肩の違和感を...」IL入り佐々木朗希 投手陣に離脱続出で「支障出る」まで我慢 ド軍監督明かす
2025年5月14日(水)14時34分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース1—11アスレチックス(2025年5月13日 ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が13日(日本時間14日)、本拠でのアスレチックス戦後、右肩痛で負傷者リスト(IL)入りした佐々木朗希投手(23)に言及した。
佐々木は9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦に日米通じて初の中5日で先発。4回0/3、61球を投げ、5安打5失点で2勝目をつかむことはできなかった。
前回登板後、一度もグラウンドでキャッチボールする姿は確認されておらず、試合前に球団が「右肩のインピンジメント症候群」でIL入りを発表した。
アスレチックス戦後、指揮官は佐々木がMRI検査を受けたことを明かし、検査で「右肩のインピンジメント症候群」が判明したという。インピンジメントは関節、腱、筋肉などの組織が骨とぶつかったり狭い空間で擦れたりして痛みや障害が起きる症状。
指揮官は「彼の肩にはインピンジメント(衝突症候群)があり、これは昨年彼が経験したものと似たような状態です」と説明。続けて「我々がそれに気づいたのは、彼がアリゾナで登板した後のことでした」とダイヤモンドバックス戦後にチームとして確認したと明かした。
そして、「我々が把握している限りでは、彼はここ数週間、肩に違和感を感じていたようです。しかし、先発投手陣の状況を考慮し、自分のパフォーマンスに支障が出ると感じるまでは、何とか投げ続けようとし、苦しみながらもやり切ろうとしていました」と先発陣に故障者が相次いでいることから、右腕は我慢していたと語った。
さらに「そのため、彼が身体の状態を報告してくれたのは、パフォーマンスに影響が出ると判断したそのタイミングでした」とし「その時点で、まずは彼の身体をしっかりケアすることを最優先にしました」とした。
検査結果について「結果は深刻なものではないにしても、やはり現在の状態を踏まえ、我々としては(これまでの投手と同様、あるいはそれ以上に)慎重に対応することが最善だと判断しました」とし「したがって、彼をIL(負傷者リスト)に入れる決断を下し、肩の状態を落ち着かせ、彼本来の状態に戻し、100%の力を発揮できるようにしたうえで、再びマウンドに立ってもらいたいと考えています」と100%の状態まで慎重にリハビリに努める方針を示した。
佐々木に早期に肩の違和感を伝えて欲しかったかとメディアから問われたロバーツ監督は「はい、伝えました。私たちはそのことについてしっかり話をしました」とも語り「ただ、メジャーリーグの選手なら誰しも、同じように無理を押してでもプレーしようとするものだと思います。自分なら何とかできる、乗り越えられると考えるんです」と右腕をかばった。
そして、「今の投手陣の状況を理解して、チームのために貢献したいという思いを持っている彼の姿勢には、本当に敬意を払っています。彼は素晴らしいチームメイトです」とも付け加えた。