IL入り佐々木朗希に「期限は一切設けていない」ドジャース指揮官が復帰に言及 本人にも「伝えた」
2025年5月14日(水)14時51分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース1—11アスレチックス(2025年5月13日 ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が13日(日本時間14日)、本拠でのアスレチックス戦後、右肩痛で負傷者リスト(IL)入りした佐々木朗希投手(23)の復帰目途に言及した。
佐々木は9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦に日米通じて初の中5日で先発。4回0/3、61球を投げ、5安打5失点で2勝目をつかむことはできなかった。
前回登板後、一度もグラウンドでキャッチボールする姿は確認されておらず、この日の試合前に球団が「右肩のインピンジメント症候群」でIL入りを発表した。
アスレチックス戦後、指揮官は佐々木がMRI検査を受け「右肩のインピンジメント症候群」が判明したと説明。チームが右腕の右肩の違和感を把握したのはダイヤモンドバックス戦後だったが、「彼はここ数週間、肩に違和感を感じていたようです。しかし、先発投手陣の状況を考慮し、自分のパフォーマンスに支障が出ると感じるまでは、何とか投げ続けようとし、苦しみながらもやり切ろうとしていました」と投手陣に離脱が相次いでいることから、我慢して投球していたとも明かした。
復帰スケジュールに関しては「正直なところ、正確なことはまだ分かりません」とし「我々は朗希本人に対しても、復帰時期に関して具体的な期待や期限は一切設けていないことを明確に伝えました」と焦らせないために期限を設けていないと明言。「どのくらいの期間ボールを握らないか、具体的な日数までは今の時点では分かりませんが、投球を完全に休止する期間があることは確かです」とした。
続けて「最も大切なのは、彼の体がしっかり回復し、体が強くなり、投球フォームがしっくりきていると本人が感じられるようになったときに、初めて彼を再び登板させるということです」と言い切った。
佐々木の体に関してロバーツ監督は「私自身の印象として、2年ほど前にWBCで彼を見たときの方が、今よりももう少し体つきがしっかりしていたように感じたことです」と語り「正確な体重やフィジカルの変化については私もはっきりとはわかりませんが、今の段階で彼を一度ローテーションから外し、体力をつけさせ、基礎的な身体の強さを養うことは非常に重要だと考えています」と復帰へのプランにも言及。
その上で「もちろん、最も優先すべきは肩の状態を落ち着かせること。そうしないと、今後のパフォーマンスにも影響が出てしまいますから」とまずは肩を万全な状態に戻すことが最優先とし「肩の状態が落ち着いて、身体的な基礎が整ったら、投球フォームの修正にも取り組んでいくつもりです。なぜなら、今わかっていることとして、彼の投球には明らかに代償動作(無理をしてフォームが崩れること)が生じており、おそらくフォーム自体が本来のものから崩れてしまっていたからです。それもすべて、彼が何とかして投げ続け、チームの力になろうとしてくれたからこその結果です」と続けた。