マジか!? 西郷真央さん、3Wが入ってないけどいいんですか?【女子プロセットのどこマネる!?】

2024年5月15日(水)15時0分 ALBA Net

なんと3Wを抜いている西郷のセッティング。5Wと7Wを入れて、その下にUTを投入している

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今季米国女子ツアーに挑戦している西郷真央のセッティングを分析。アマチュアの参考になる点を、フィッター兼クラフトマンの吉田智氏に聞いた。


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セッティングで一番目を引くのが、3Wを抜いている点でしょう。飛距離に悩む女子プロは、3W〜7WなどFWで飛距離不足を解消するのが常套手段。彼女の場合は、飛ぶ5Wが見つかったため、3Wが必要なかったのでしょう。ロフトが立っており打ち出しが低い3Wよりも、弾道の高さが出る5Wをチョイスしたのだと思います。最終トータル距離は3Wと5Wは変わらなかったと推察できます。

ドライバーから7Wまでシャフトはすべて『The ATTAS V2』ですが、ドライバーは5Sを採用し、5Wと7Wはさらに重い6Sを使って振り感を統一していますね。通常男子プロだと3Wと5Wが同じモデルで7Wからさらに重くなります。男子プロは7Wから方向性重視になるんです。彼女の場合は、5Wも7Wも同じシャフトの重さなので、7Wは飛距離重視なのだと思います。

フリー契約の西郷プロがチョイスしたFWが『ヤマハ RMX VD F』。ヤマハのFWはすごくいい顔をしていて打ちやすいと思います。オーソドックスな丸形の顔をしていますね。FWの中には構えにくい顔のモデルがあるのが実情。このモデルは洋なし型の顔で、球を操作できるイメージが持てますね。

3Wが必要ないくらい飛距離性能があるのが『ヤマハ RMX VD F』。ソールのウェイトが前についているので、浅重心設計になります。重心距離が短くなると、フェースコントロールができて球を強く飛ばせるため、好んで使っているのでしょう。他の女子プロが使用しているのも頷けます。

彼女のクラブチョイスで興味を引いたのは、ドライバーの『キャロウェイ パラダイムX』。比較的弾道が高いタイプです。打ち出しを高くしたい意図があるのでしょう。「一番嫌なミスが右プッシュなので、ボールは球離れが遅い食いつく感覚のあるものを使用しています」と語っていたそうですが、ヘッドも球が食いついて、つかまる感覚があるこのヘッドを選んでいるのだと思います。シャフトの『The ATTAS V2』は癖のない中調子なので、ヘッドで弾道の高さとつかまりを確保していますね。

いずれにせよ3Wと5Wのキャリーの差がないアマチュアは、難しい3Wは入れなくていいと思います。やさしい5Wに絞り、下の番手を厚くする方が戦略が楽になりますよ。

【西郷真央のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイムX(10.5度、The ATTAS V2 5 S)
5・7W:ヤマハ RMX VD F(18・21度、The ATTAS V2 6 S)
4・5U:ピン G425 HB(22・26度、LIN-Q M40X)
6I〜PW:ミズノ JPX 923 フォージド(N.S.プロ 850GH neo S)
48・54・58度:タイトリスト ボーケイ SM9(N.S.プロ 950GH S)
PT:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE
BALL:ブリヂストン ツアーB XS
※開幕時のセッティング

■西郷真央
さいごう・まお/ 2001年生まれ、千葉県出身。19年にプロ入り。22年に開幕戦で初勝利を挙げた後、立て続けに勝利を重ね、年間5勝を飾る。23年に通算6勝目を挙げて、24年に米ツアーに挑戦。ジャンボ尾崎の弟子。島津製作所所属

■吉田 智
よしだ・さとし/クラブメーカーを経て「プレミアム ゴルフスタジオ」(渋谷区)でフィッターを務める。アマチュアだけでなく多くのプロからも信頼され、これまでに女子ツアー5勝、ステップ・アップ・ツアー1勝、シニアツアー1勝をサポートしている

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