イーグルトライを阻止したスプリンクラー 西郷真央が目指す“継続”「まだ半分終わっただけ」

2024年5月18日(土)9時42分 ALBA Net

西郷真央が初優勝へ、勝負の週末を迎える(撮影:ALBA)

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<ミズホ・アメリカズオープン 2日目◇17日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

2打差2位タイから出た西郷真央はしっかり伸ばした。4バーディ・1ダブルボギーの「70」で回り、トータル6アンダー。首位と3打差の3位タイで週末へ進む。


ウェイティング1番手から急きょ繰り上がってフィールドに入った。「長い一日」と振り返った初日のプレーを終えたのは午後4時50分頃。そしてこの日は午前3時45分に起床すると、全体トップの午前7時からコースに出た。

4番パー3でピン上4メートルを流し込んで初バーディ。5番、そして2オンに成功した8番パー5でもバーディを奪って折り返した。「トップスタートでグリーンの状態が本当にきれいだった。思ったところにさえ打てればかみ合ってくれた」とショットでつけ、パットを決め切るという思い通りの前半9ホールを過ごした。

11番パー3では左手前のバンカーから4メートルと寄せきれなかったがパーをセーブ。流れが悪くなるのを断ち切ったが、次に来たのはピンチだった。13番パー5でティショットをフェアウェイに運ぶと、2オンを狙った打球は「思っている以上に風に流されて」とグリーン右の窪地に落ちた。練習通りにパターで寄せて2パットのバーディにトライしようと思ったが、そのライン上にスプリンクラーがあり、その道は阻まれた。

アンラッキーで思いがけずウェッジを持たされ、「チャックリを2回してしまった」。3打目、4打目と傾斜に当たって元の場所に球が戻ってきた。そしてスプリンクラーのラインに外れたところに戻ってきたことで、5打目はパターに持ち替えて1.5メートルに寄せた。だが、決め切れずに5オン・2パットのダブルボギー。首位タイまで浮上していたところで、一歩後退した。

「そこで流れは悪くなったけれど、そこから崩さないというのが今の課題。イライラとか気持ちを抑えて残りのホールはプレーした」。16番で2メートルを決めてひとつ戻すと、17番でバンカーセーブ、18番では3メートルを沈めてパーフィニッシュ。「16番で決め切っていないと上がり2ホールは難易度が高いのでボギーが来てしまう。決め切れたのが大きかった」と、気持ちを引きずらずに上位を維持した。

先週からショットの好感触をキープ。パーオン率は初日の15回から13回と少なくなったが、アプローチとグリーン上のパフォーマンスでパーでしのいだ。「ショットの感触は悪くない。思ったところに打てる回数は多いので、これを崩さず、継続していきたい」と週末を見据える。

この“崩さずに継続”というのは1週間前の教訓か。先週は6位タイで最終日に入ったが、「普段はない、自分のスイングが気持ち悪いというのが続いていた」として「76」と崩れた。「最後はパッティングがすべてだと思うけれど、4日間を通して、ショットの精度を落とさずにプレーしきるというのを一番に意識しながら戦いたい」。マンデートーナメントで回った時からコースとの好相性さも感じている。「まだ半分終わっただけ」と週末の2日間が勝負だ。(文・笠井あかり)


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