巨人再び首位奪取20勝1番乗り 正捕手争いで気を吐く プロ7年目「打てる捕手」の存在とは

2024年5月15日(水)15時30分 ココカラネクスト

岸田は昨年、サヨナラホームランも放っている(C)産経新聞社

 巨人は5月14日のDeNA戦(富山)に2−1と勝利。先発の山崎伊織が好投で4勝目、バッテリーを組んだ岸田行倫の攻守にわたっての活躍も光った。この勝利で再び首位奪取、リーグ1番乗りで節目の20勝に到達した。
 
 先発の山崎がまた一つ階段を上がった。2−1で迎えた7回、二死三塁のピンチに代打で迎えた大和をシュートで三ゴロに打ち取り、この回無失点に抑えた。7回5安打1失点、バックの好守も支えに無傷の両リーグトップタイとなる4勝目をマークした。

【動画】打撃も任せろ!岸田が今季1号となる2ランをケイから放ったシーン

 また、この試合ではバッテリーを組んだ岸田の打撃も注目された。0−0で迎えた2回一死一塁の場面、打席に入った岸田は相手先発ケイの、真ん中高め151キロの直球を一閃、打球はぐんぐんと伸びて、左翼席へ飛び込んだ。

 自身の1号2ランが決勝弾となり、バッテリーを組んだ山崎へ何よりもの援護となった。

 このところ、注目を集めている巨人の正捕手問題。打撃不振も響き、昨年の主戦捕手、大城卓三が今月8日に登録抹消となった。ベテランの小林誠司が先のヤクルト戦でも本塁打、盗塁を決めるなど攻守にわたって躍動。元気な姿をアピールしているが、岸田も負けてはいられない。

 今季でプロ7年目、大城とは同期入団、社会人の大阪ガスから17年のドラフト2位入団。捕手のエースナンバー「27」は自身で志願してもらった経緯もある。昨年はキャリアハイとなる46試合に出場、2本塁打をマークするなど、「打てる捕手」としても知られる。

 小林の落ち着いたリードのたくみさもクローズアップされているが、岸田は懸命さが光る。この日は後輩の山崎相手に分かりやすく、大きなジェスチャーで導いていた。

 今季は捕手出身の阿部慎之助監督が「守り勝つ野球」を掲げる中で、捕手の重要度がより増している側面もある。山崎と並んでお立ち台に上がった岸田はご当地の「ブラックラーメン」を試合前に食べて、パワーに変えたと話し、富山のジャイアンツファンも沸かせた。

 円陣番長の異名も持つ、生来の明るさは扇の要としてもプラスに働いている。現在は小林との併用起用となる中、得意の打撃でもよりアピールを図っていきたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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