「大城2軍」でも巨人好調の理由 小林誠司ら控え捕手にも光 阿部監督流マネジメント術で活性化

2024年5月17日(金)18時30分 ココカラネクスト

小林は本塁打も放つなど、イキイキとプレーしている印象だ(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 日替わりヒーローが誕生し、チームを活性化させています。

 首位争いを演じている巨人です。4月までは貧打でファンをやきもきさせましたが、5月は16日まで、8勝4敗と好調。僅差の試合を手堅く勝つという、「阿部カラー」も徐々に出てきました。

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 スポーツ紙のデスクは言います。

「戦力は決して完璧なわけではありません。正捕手の大城卓三は打撃不振で無期限の2軍降格となり、勝ちパターンを担うはずのセットアッパー・中川皓太や守護神・大勢も離脱し、2軍での調整を余儀なくされています。それでもここまで勝っているのは、阿部慎之助監督のマネジメントが巧みであることも要因の一つでしょう」

 中でも、昨年までは控え捕手でほとんど出番が無かった小林誠司と岸田行倫を、思い切ってスタメン起用。二人の活躍がチームにいい風を吹かせていることは見逃せません。

「昨季、小林は1軍出場が21試合、岸田も17試合に止まりました。しかし、二人とも腐ることなく劣勢でも声を出してナインを勇気づけ、勝つためのサポートに徹していた。大城は『打てる捕手』として東海大相模高校、東海大学の先輩となる原監督に重用されていましたが、昨年ヘッド兼バッテリーコーチを務めていた阿部監督は、二人のリード面に光るものを感じていたのでしょう」

「小林は投手の気持ちを上げていくリードが評判ですし、岸田の打力も非凡なものがある。捕手の仕事は、何よりも『チームを勝たせること』。二人の捕手は今のところ、このミッションをやり遂げています。監督が交代すれば、起用される選手が替わるのは世の常。二人の捕手を生き返らせた阿部監督の手腕は、評価されて然るべきでしょう」(前述のデスク)

 それでは現在、リフレッシュ抹消中の大城ですが、今後チーム内での立ち位置は、どうなるのでしょうか。

「昨シーズンはいずれもキャリアハイとなる打率.281、16本塁打、55打点をマークするなど、『打てる捕手』としての評価は揺るぎないものがあります。阿部監督の狙いとしては、チームが好調な今のうちに、攻守にわたって復活の糸口を見つけて欲しい思いがあるのでしょう。捕手は重労働。3人がケース・バイ・ケースで起用できるようになれば、自ずとチーム力もアップするでしょうから」

 野球への探究心には物凄いものがあると評判の阿部監督。常識にとらわれないタクトには、さらなる注目が集まりそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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