6連敗の横浜Mに今季ホーム初の大ブーイング 居残り対応のクラブ首脳にも怒号の嵐
2025年5月17日(土)21時11分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第17節 横浜M0—3京都(2025年5月17日 日産スタジアム)
最下位に沈む横浜Fマリノスはホームで3位の京都に0—3で敗れ、6連敗と10戦勝ちなしはいずれも08年に残したクラブのワースト記録に並んだ。前半19分にFWロペスが左からの折り返しに左ヒールを合わせて先制したかに思われたが、オフサイドの判定。同31分には一瞬の隙を突かれて相手MF松田に先制点を許すと、後半も2点を奪われて元気なく3戦連続零敗した。
試合後に場内を回ったイレブンがゴール裏に整列して頭を下げると、数千人からブーイング。ここまでホームでは温かい声援でチームを支えてきたサポーターも我慢の限界に達していた。
MF喜田主将は「ブーイングは当たり前。悔しい思いしかさせていない。皆さんの姿勢や伝える気持ちを受け取ってきた。彼らの素晴らしさに僕らの力が及んでいない。次の試合で来る人が誰もいなくても僕らは何も言えない」」と漏らした。
収まらない一部サポーターはそのままスタンドに居残り、クラブ側も対応を迫られた。中山明宏社長や西野努スポーティングダイレクターが「大事と思っているのは目の前の勝ち点を1つでも拾うこと」などと決意を語ったが、具体的な打開策を求める声や怒号の嵐。サポーターからは「今のクラブは1つになってますか?なんでスタッフは(選手と一緒に)あいさつに来ないの?ファンもクラブも一緒になって乗り越えないと、マジで(J2に)落ちる」と厳しい言葉を浴びせられた。
この日、京都が後半に決めた2得点は集中力を切らせることなくこぼれ球に詰め、最終ラインから駆け上がってしっかり折り返しに反応した結果。豊富な運動量を生かした相手に走り負け、FW遠野は「戦術も戦う部分も全部が中途半端。サッカーをやる以前の問題。一人一人が球際や切り替え、ハードワークを僕自身も含めて勝ち負け以前に示さないと」と自己批判も込めて声を絞り出した。