ソフトバンク“当たり日”で単独4位 栗原に送球、佐藤直はフェンスに、死球で危険球退場も...

2025年5月18日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク2—1楽天(2025年5月17日 みずほペイペイD)

 5月17日は“当たり日”!? ソフトバンクは17日、楽天に2—1で競り勝った。1—1と追い付かれた直後の5回に佐藤直樹外野手(26)の右越え三塁打の後、栗原陵矢内野手(28)の一塁ゴロの間に勝ち越し。相手一塁手の本塁送球が栗原に当たって決勝点が転がり込んだ。6回の守備では佐藤直が外野フェンスに激突しながら好捕、死球による危険球退場など“当たり”づくしだった接戦を制し、借金1で単独4位となった。

 死球に始まり、相手送球の直撃。鷹にとってこの日はまさに“当たり日”だった。その中で小久保監督が絶賛したのは、6回の守りで生まれた超絶プレーだ。

 2—1の6回無死一塁、佐藤直が小森の大飛球を右中間フェンスに激突しながら好捕した。カバリングに来て「大丈夫?」と声をかけてきた右翼手・柳町に佐藤直は「前歯ちゃんとありますか?」と思わず聞いたほどの衝撃があった。幸い歯は抜けていなかったが、打球が抜けていたら同点に追い付かれていた。

 佐藤直は攻撃でも勝ち越し点の起点になった。1—1の5回1死で2番手・松井が投じた初球の直球を捉えて右翼フェンス直撃の三塁打。続く栗原の当たりがまさかの決勝点を生んだ。

 栗原は3番手・今野のフルカウントからの直球を引っ張る。痛烈なゴロを捕球した一塁手・阿部は少し間を置いてから本塁へと送球した。これが走ってきた栗原に直撃し、その間に佐藤直が本塁に生還した。左大胸筋を痛めた栗原はしばらくもん絶しながらもベンチに帰ると喜んだ。「勝利打点ですよ。全然、大丈夫です」と今季4度目のV打に笑みがこぼれた。

 2回2死では嶺井が頭部に死球を受け、相手先発・内が危険球退場となった。6回2死では山川も死球。主力に負傷者が続出している中、ひやりとするプレーばかりだったが全選手が健在だ。小久保監督は「今日はナオキ(佐藤直)の日」と話した上で「嶺井も問題ないし、栗原も珍しいプレーの中で肉厚な大胸筋だったし、(最後まで)試合にも出たし、大丈夫」と安心していた。

 チームは22年から5月17日に4連勝。幸運な“当たり日”かもしれない。1点を争う接戦をものにし、今カードを1勝1敗のタイとした。5カード連続の勝ち越しを懸けて、きょう18日の最終戦に臨む。「何とか勝ち越して終わりたい」と指揮官。3安打で2得点だった打線が当たりを取り戻せば、ついに最大7あった借金を完済し、勝率が5割に戻る。 (井上 満夫)

スポーツニッポン

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