0.5度寝かせたパターに新5番ウッドを初投入 畑岡奈紗はメジャー前哨戦で「武器になる」

2024年5月19日(日)8時39分 ALBA Net

畑岡奈紗は“新兵器”で20位まで浮上(撮影:ALBA)

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<ミズホ・アメリカズオープン 3日目◇18日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

初日は2オーバー・76位タイ。そこから畑岡奈紗は伸ばしている。2日目の最終9番でティショットを池に入れながらもパーセーブして「69」でカットラインに滑り込むと、ムービングデーは7バーディ・2ボギーの「67」。トータル6アンダー・20位タイまで浮上したプレーに「風も穏やかで攻められるピンが多かった。7バーディ獲れてよかった」とうなずいた。


2つのバーディを先行させ、6番パー5では2打目が池につかまったが、同じ位置に救済後の4打目を手前5メートルに乗せてスーパーセーブ。終盤の14番パー3からは4番アイアンで絡めた15番、ワンオン狙いから寄せワンの16番と3連続バーディ。「ロングアイアンの距離感や方向がよかった。(パットは)5〜6メートルくらいの距離が決まってくれて楽にラウンドできた」と伸ばしたムービングデーを振り返った。

ここ最近プレーしていたポアナ芝対策、そしてハンドファースト気味に打ってしまうパターに、先週から調整を施している。「ボールが地面に刺さって思ったより転がらなかったことが多かったので、ランチ(打ち出し角度)を出して転がりを良くするようにした」。2.5度だったフェースロフトを3度に寝かせた。「振り子のイメージ」で打つことも意識しながらこれが奏功。上りのパットを打ちきれていなかったが、この3日間は29、25、27パットにまとめている。

さらに、新たなクラブも実践投入した。3番ユーティリティ(19度)を抜いて、5番ウッド(スリクソン ZX MkII、18度)をイン。前に使用していたものは「つかまり気味」でそれから3番ユーティリティで代用していたが、少し短めにして調整したものが1カ月半くらい前に手元に届くと、「ちょろちょろ練習はしていた」。そして難易度の高い9番パー4の“ティショット対策”として抜てきする。

9番は2打目地点を横切るように小川が流れる。その手前にレイアップをせざるを得ないが、2日目に3番ウッドでつかまり気味だった球はランも出て小川に消えた。3番ハイブリッドと5番ウッドは同じくらいの高さが出て、なおかつ5番ウッドのほうが距離が稼げる。「3番ハイブリッドだとセカンドが残りすぎる。5番ウッドがちょうどいいかなと」。この日はフェアウェイにしっかり刻むと、2打目はアイアンで4メートルにオン。2パットのパーだったが、いいマネジメントができた。

“新兵器”にも好感触を示す。「今後のメジャーでも使う機会があると思って、試合で初めて入れてよかった。思ったよりもスピンが入ってくれて、かなり硬いグリーンでも武器になると思う」。今大会が終われば、次戦は「全米女子オープン」。ここから夏場に向かって試合が本格化していくことから、いまデータを取ることができたことは今後の好材料だ。

首位とは7打差あるが、ひとつずつスコアを伸ばしていきたい。「少しでもいい順位で上がれるように。あしたも同じルーティン、攻め方でひとつでも多くのバーディを獲っていきたい」と“前哨戦”を納得のいく形で締めくくる。(文・笠井あかり)


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