DTM第3戦:波乱のレースを制したモルタラが移籍後初勝利。ルーキーのエンゲも躍動

2018年5月20日(日)14時38分 AUTOSPORT web

 ドイツ・ラウジッツリンクで開催されているDTMドイツツーリングカー選手権。19日に第3戦決勝レースが行われ、赤旗中断となる荒れたレースをエドアルド・モルタラ(メルセデスAMG C63 DTM)が勝利した。


 ホッケンハイムでの開幕ラウンドを終え、第2ラウンドの舞台はラウジッツリンクだ。


 予選では、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)がルーキーのフィリップ・エンゲ(BMW M4 DTM)を0.007秒差で抑え、通算7度目のポールポジションを獲得する。3番手はブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)が続く。

ルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)


 55分+1周で争われる決勝レース。スタートから波乱の幕開けとなる。好スタートを見せたエンゲをアウアーはけん制し、エンゲはウォールを避け3番手に下がる。後方では、ストールしたニコ・ミューラー(アウディRS5 DTM)にジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が衝突。ホームストレートにはマシンの破片が散らばり、セーフティカーがオープニングラップから入る。

レースをリードするアウアー


 15分のセーフティカーラン後、残り40分で7周目にリスタートを迎える。アウアーはトップをキープ。シュペングラー、エンゲ、グロックと続く。


 ここでレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)が3コーナーを立ち上がったところで、イン側にいたロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)と接触。マシンはダートに乗り上げると、そのまま横転。それでも止まりきらず縦にも1回転する大クラッシュを起こした。


 ルーフ部分が大破したがラストには大きな怪我はなく自力でマシンから降りる。このアクシデントで赤旗中断に。


 残り20分からレースは再開し、アウアーがトップをキープする。


 10周目終わり、シュペングラーとエンゲ、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)らがタイヤ交換へと向かう。その翌周にトップのアウアーやパスカル・ウェーレインもピットへ。


 アウアーは少し遅れるもウェーレインが間に入りタイヤの温まったシュペングラーとエンゲのアタックを退ける。


 グロックは12周目終わりでピットへ。アウアーの前でピットアウト。13周目の1コーナーでエンゲは、シュペングラーを交わしアウアー、グロックに襲いかかる。


 14周目に入った1コーナーでアウアーは大きく膨らみポジションダウン。グロックもエンゲにポジションを奪われる。ピットインを終えたモルタラとゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)は彼らの前に出ることに成功。タイヤが温まらずパフェットは順位を落としたが、モルタラはトップをキープする。

フィリップ・エンゲ(BMW M4 DTM)


 残り7分、エンゲがモルタラを捉えると、そのまま1コーナーの出口でオーバーテイクし、実質のトップに浮上。このまま初勝利に突き進むかと思われたが、残り約2分の19周目にモルタラとグロックがルーキーに襲い掛かる。


 まずは1コーナーの飛び込みでアウトサイドからモルタラがエンゲをオーバーテイク。グロックも翌周の1コーナーでエンゲのインを差しポジションアップ。ここで55分が経過し残りは1周に。

エドアルド・モルタラ(メルセデスAMG C63 DTM)


 ラストラップ前にロビン・フラインスがピットインし、ファイナルラップでモルタラがトップに浮上。そのままチェッカーフラッグを受け、2016年最終戦以来となる通算9勝目を挙げた。


 アウディでチャンピオン争いをし、2017年はメルセデスに移籍したモルタラ。これが移籍後初勝利となった。


「メルセデスとの最初の勝利は、非常に特別なもので、とても感情的な勝利だよ」とモルタラ。


 3位に入りキャリア3戦目で初表彰台を獲得したエンゲは、「DTMで自分のやり方を見つけるまで少ししか時間はかからなかったよ。レースはエキサイティングで信じられないくらいスリリングでした。勝つことが大好きだけど、表彰台もとてもクールだね」と喜びを語った。


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