FIA、F1燃料システムも入札実施。契約期間は2021年から2024年シーズン末まで

2019年5月21日(火)19時27分 AUTOSPORT web

 F1でギヤボックス、ブレーキシステム、ホイールリムの各サプライヤーを選定すべく入札手続きを進めているFIAが、燃料システムについても、2021年の実施に向けて公開入札を開始した。


 参加を希望する製造者の応札期限は6月15日で、FIAによる結果発表は7月15日に予定されている。


 これまでの入札と同様、選定されたサプライヤーとの契約期間は2021年シーズンの初めから2024年シーズン終了までとなるが、燃料システムについてはFIAが供給契約書に1年間の延長項目を付け加える可能性もある。


 FIAによれば、燃料システム標準化の目的はコスト削減だけでなく、各チームが燃料の使用量管理をより効果的に行なえるようにするためでもあるという。


「独占供給を導入する目的は、競技者のすべてのマシンについて、コストを削減した上で、現在のF1燃料システムのパフォーマンスレベルを保つことであり、さらに各競技者が自前の燃料システムを設計、調達する必要性をなくすことにもある」とFIAの声明には記されている。


「コンポーネントはシーズンを超えて引き継ぐことができるので、高いコストがかかる継続的なパフォーマンス開発の必要がなくなる」


「燃料の流量制限の実施は競技の公平性を保つための鍵であり、燃料システムを共通化することで、公平性に関するFIAの競技規則にも寄与する」


 FIAでシングルシーターの統括役を務めるニコラス・トンバジスは、この他にも比較的重要性の低い複数の要素について、入札を準備中だとしている。


「改定されるF1レギュレーションには、いくつかのパーツについて標準化して供給されるという項目が含まれるだろう」とトンバジスは述べた。


「さらに、仮に標準化されたパーツの供給がうまくいかなくなった場合の対応についても、項目に明記される。すなわち、そのパーツについてその後どうするのか、標準化供給がうまくいかないとすればどのようにコスト削減を達成するのか、といった内容だ」


「それは、入札でどの業者も選定されなかった場合、あるいは選定された業者がパーツ供給の開始後、2年ほど経過した時点で何らかの理由で契約から降りるといった局面に遭遇した場合などに起こり得る」


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