J2降格なしの名門・横浜FMが大ピンチ クラブワースト7連敗で11戦勝ちなし…残留圏も遠い勝ち点10差

2025年5月22日(木)6時15分 スポーツ報知

神戸に惜敗し、試合後サポーターに頭を下げる喜田(手前左)ら横浜FMイレブン(カメラ・中島 傑)

◆明治安田J1リーグ▽第13節 横浜FM1—2神戸(21日・日産スタジアム)

 2試合が行われ、横浜FMが神戸に1—2で敗れ、クラブワーストの7連敗で11戦未勝利となった。0—1の前半43分に主将MF喜田拓也(30)がチーム4戦ぶりの得点となる同点弾を決めるも、後半6分に神戸FW大迫勇也(35)に決勝点を献上。1993年のJリーグ開幕から鹿島とともにJ2に一度も降格したことのない名門が、さらに窮地に追い込まれた。

 死力を尽くしても、勝利は遠かった。7連敗と、同一シーズンでの11戦勝ちなしは、ともに単独でクラブワースト。選手はぼう然と立ち尽くし、表情を失った。キスノーボ監督(44)が「素晴らしいパフォーマンスを選手は見せてくれた」と振り返ったように、ポジティブな変化はピッチ上で示したが、何よりも必要だった勝ち点は上積みできなかった。

 負の連鎖が止まらない。勝ち点を重ねていくために、戦い方をがらりと転換。開幕から前試合まではゴールキックから自陣でボールをつなぐことを選択していたが、この日は立ち上がりからGK飯倉はロングボールを蹴った。自陣でボールを失うリスクを極力減らし、シンプルに前線へ配球。そのサッカーで左ウィングのFW宮市のスピードが攻撃の生命線になっていた。

 しかし、宮市が前半28分に右太もも裏を痛めて負傷交代のアクシデントに見舞われた。「肉離れです。情けないです。勝ち点3を取りたかったですけど、こうしてけがをしてしまうところが自分の弱さ」と宮市。前試合でのDF諏訪間の負傷交代に続く前半のアクシデント。DFキニョーネス、MFジャンら主力に故障者が続出している現状も追い打ちをかけている。

 負の連鎖を断ち切ろうと前半43分に主将MF喜田がチーム4戦ぶりの得点となる豪快ミドルで同点に追いつくも後半6分、神戸FW大迫の勝ち越し点が重くのしかかった。リーグ優勝5回の名門がプライドをかなぐり捨て、「J1残留」を明確な目標に設定して臨んだ最初の試合。勝てば勢いがつく試合を落とし、5月の6試合が始まる前に、強化担当責任者の西野SDが掲げた「5割以上」の目標も達成できず。11戦未勝利でJ1残留圏内の17位・横浜FCまで勝ち点差は「10」。今までJ2降格したことのない名門が危機的状況に陥っている。(後藤 亮太)

スポーツ報知

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