首位と13.5ゲーム差…低迷する中日に球界OBが苦言「まずはバントをちゃんと教えよう」

2023年5月25日(木)16時9分 ココカラネクスト

苦しむ中日は活路を見いだせるだろうか(C)photoAC

 現在14勝28敗、勝率.333の最下位に沈む中日。首位とは13.5ゲーム差、5位ヤクルトとも3.5ゲーム差でAクラス入りどころか5位浮上さえ遠い状況だ。投手陣は髙橋宏斗、柳裕也、ライデル・マルティネスなど厚みがあり、野手陣は大島洋平や細川成也など生え抜きのベテランも新戦力も存在感を見せている。決してここまで引き離されるチームではないように見えるが、調子が上がらない要因はどこにあるのだろうか。

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 現役時代はロッテで活躍した里崎智也氏は自身のYouTubeチャンネルで、中日が勝てない原因を話した。まず、被本塁打23本でリーグ2番目に少なく、被安打317本はリーグトップ。投手陣の状態の良さを取り上げる一方、リーグワーストの与四球131という制球面の問題を挙げる。里崎氏は「援護がないから『取られちゃダメだ』っていうところが数字でも出てる」と口にする。ただ、“コントロールが悪い”というわけではない。1試合の平均得点がリーグワーストの2.62しかなく、援護が期待できないために厳しいところを攻めるしかなく、その結果として四球が多くなっていると分析した。

 次に打撃陣の話題に移ると、本塁打も出塁率もリーグワーストの打線に苦言を呈しつつ、「全然フォアボールがない」「選球眼も悪い」と出塁率の低さを強調。四球数も83とリーグ最下位であり、打てないだけでなく、打席での粘りの無い打線も問題視する。さらには、「3回に1回、バント失敗します」「エラーもダントツ1位です」とリーグ最低の犠打成功率も失策数にも触れ、「攻撃陣がバントもできない、フォアボール選べない、守備でエラーする」と精彩を欠く野手陣の問題点を挙げ連ねる。

 そして、中日が早急に改善すべきポイントとして、「まずはバントをちゃんと教えよう。3分の2しか成功しないってだいぶ問題ある」「エラーは防いでいかないと。無駄な失点が多すぎ」とアドバイス。続けて、「あと何でも打ちにいくのやめよう。もうちょっと(コースや球種を)絞ろう」と四球をもう少し取れるように、ある程度は慎重になって打席に立つことを勧めた。

 投手陣の顔ぶれは12球団でもトップクラスのため、打線が奮起すれば上位を狙うことも十分可能。バントや守備のミスを減らすだけでも、勝てる試合は一気に増えるだろう。中日らしい堅実な野球が見られることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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