初挑戦のブンデス1部で全試合に出場した堂安律「数字が足りないのが課題」

2021年5月25日(火)12時49分 サッカーキング

取材に応じた堂安律

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 日本代表に招集されたMF堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)がオンライン上での取材対応を実施した。

 堂安は昨年夏の移籍市場でPSVから1年間のレンタル移籍でビーレフェルトへ加入。今シーズンのブンデスリーガでは全34試合に出場し、5ゴール3アシストを記録。22日行われた最終節のシュトゥットガルト戦では得点を挙げ、1部残留に貢献した。

 今シーズンを終えた堂安は「まずはチームを残留に導けたことはよかった。自分が行って落としたのは本当に嫌なことなので、その手助けできたことは嬉しい」と喜びを語りつつ、「個人的には数字をもう少し伸ばしたかった。まずは試合に出場できたことはポジティブに捉えている。来シーズン以降、もう少し何か自分が伸ばせるところがあると思っている」と振り返った。

 初のブンデスリーガ挑戦で全試合出場を果たした堂安。「5大リーグと言われるドイツ・ブンデスリーガで、明らかにオランダリーグより個人のレベルも高い。バイエルンやドルトムントといった強豪クラブとも戦えるので、オランダリーグとの差は感じた。その一方で、小さな差が大きな差にはなるが、そこまで手が届かない場所にいないとも感じた。自分の中の物差しでそれを測れたというのは収穫だった」と手応えを口にした。

 通用した部分については「日本人の良さである俊敏性。大柄なDFに対して、小回りの利くプレースタイルやバイタルエリアに潜り込んでいくドリブルとかは通用した」と語った一方で、「やっぱり数字のところで、(ロベルト・)レヴァンドフスキと比べて明らかに差があるのは当然で、そういう目に見える結果。やっぱ彼が仕事するよね、というところで僕はまだまだインパクトに欠けたのでそういう選手になりたい」と課題を挙げた。

 また、ビーレフェルトは古巣フローニンゲンと似ている雰囲気もあったという堂安。「家族間、チームとしてのコンセプトやフィロソフィーは似ている部分はあった。小さい規模ながら中心選手として扱ってくれたという点も似ている。すごいプレーしやすい環境に置かしてくれた」と語りつつ、改めて課題を強調した。

「数字が明らかに足りないのが僕の課題でもある。決定機もたくさんあったし、シュート数もあった。それはビーレフェルトだからということではない。上に行く選手はそういったところでも結果を残して上に行く。欲を出せば、2桁取りたかったなという気持ちではある」

 ビーレフェルトでの最終節は2ポイントのなかに3チームがひしめきあうなかで迎えた。負ければ降格の可能性もあった試合で結果を残したことに堂安は「経験したくないことでもあるし、経験することもできないことでもあった。すごく緊張もしたし、楽しめた環境でもあった。僕にとっては大きな経験になった」と振り返った。

 堂安は5月28日に行われるFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選のミャンマー代表戦に臨んだ後は、U−24日本代表に合流する予定となっている。ポジション争いはいずれも熾烈なものとなっているが、今後の代表活動に向けて同選手は次のように意気込みを語った。

「勝利のメンタリティは海外の選手が大きく日本人選手を上回っているものだと思っている。だからこそ、僕はチーム(ビーレフェルト)内で競争意識を強く持たないといけないとPSVの頃から思っていた。それは今日やる代表の練習でもそう。明日もミャンマーもオリンピックもすべての試合に勝ち切るという勝利の意識はメンタリティから作り上げていく必要がある。そこは代表でも還元しなくてはいけないところかなと思う」

サッカーキング

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