MLB敏腕代理人が吉田正尚を激賞!春先の”不振”の際も「確信」が揺るがなかった理由

2023年5月26日(金)19時0分 ココカラネクスト

開幕時に不振を極めていた打撃に安定感が出てきた吉田。その打棒に周囲の評価も上々だ。(C)Getty Images

 日本球界屈指の強打者が真価を発揮し続けている。レッドソックスの吉田正尚だ。

 昨年12月にポスティングをし、争奪戦の末に5年総額9000万ドル(約126億円)の大型契約をレッドソックスと締結した吉田。今春に開催されたワールド・ベースボール・クラシックで残した打率.409、出塁率.531、長打率.727という爆発的なスタッツもあり、周囲の期待は自然と高まった。

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 しかし、開幕直後は思うような成果を出せずに苦心した。日本とは異なる急速対のボールの対応に手を焼き、4月19日時点までは打率.167、長打率.250と低迷。さらに打者の純然たるパワーを評価する指標ISOも.083と持ち前のパワーが機能していないのは明らかだった。

 しかし、4月20日のツインズ戦で7試合ぶりのマルチヒットを記録すると、吉田は何かを掴んだように成績が上昇。打率.299、6本塁打、OPS.855にまで数字を回復させ、チームメイトからも「ヨシダは特別なバッターだ」(ジャスティン・ターナー談)と評される打力を発揮しながら中軸をしっかりと担っている。

 もっとも、吉田のメジャー移籍に尽力した球界の大物は、今の復調が「当然だ」と見る。数多のメガディールを成立させてきたスコット・ボラス代理人だ。

 球界屈指の敏腕代理人として知られるボラス氏は、MLB公式サイトの取材に対して「ヨシダに対しては3チームからの熱心な誘いがあったが、我々はフェンウェイ(レッドソックスの本拠地)こそが理想的な場所だと思った」と移籍の舞台裏を回想。そのうえで吉田がメジャーで成功できると確信した理由を語っている。

「ヨシダはフラットなバットスイングができるうえに、ストライクゾーンの管理もきちんとできる。そして私は野球に集中できる環境があれば、完璧にフィットできると思っていた。それがフェンウェイだったんだ。レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーであるチャイム(ブルーム)と彼のスタッフたちは、我々のヨシダに対する評価を理解してくれた。だから確信できた」

 数多の名手たちを見定めてきたボラス氏をして、ここまで言わしめる吉田の非凡なセンスはやはり凄まじい。

 ちなみに同氏は「レッドソックスがもう一つだけ改善すべきもの」として、吉田のために、“ある物”を球団に要求している。

「球場で本当の日本米を食べさせてあげればもっと良くなると思う。私はアメリカ米と日本米の違いを知っている。彼らはアメリカの米を球場の食事に使っているから、(レッドソックス会長の)トム・ワーナーと(筆頭オーナーの)ジョン・ヘンリーには、『球場で日本米を手に入れられないか』と言っているよ」

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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