【男子バレー】「日本の壁を攻略した」全勝対決を制したイタリアが歓喜 第1セットの「教訓を胸に刻んだ」と逆転勝利を評価

2024年5月26日(日)17時38分 ココカラネクスト

日本はブラジルラウンドを3勝1敗。福岡ラウンドでは石川祐希、高橋藍が参戦予定だ(C)Getty Images

 バレーボールのネーションズリーグ(VNL)が現地時間5月25日(日本時間26日)、ブラジル・リオデジャネイロで行われ、ここまで3連勝の男子日本代表がイタリア代表と対戦し、セットカウント1ー3(25-23、16‐25、17‐25、17-25)で敗れ、今大会初黒星を喫した。この結果、日本はブラジルでの予選ラウンド第1週を3勝1敗という成績で終えている。

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 前日、キューバとフルセットの末に競り勝つという激闘を演じた日本は、この日も第1セットで高いパフォーマンスを発揮した。序盤ではイタリアにリードを許すもその後に追いついてからは一進一退の攻防が続き、終盤の宮浦健人の得点で21-21と並ぶと、直後に甲斐優斗のバックアタックが決まり逆転。その後、22-23とリードを許すも、相手のサーブミスなどもあり再逆転に成功。最後は甲斐が決めて、接戦を制している。

 そこから2・3・4セットを連続で落とし世界王者イタリアの前に敗れるも、日本らしい粘りもみせており、来月からの福岡ラウンドへつながる戦いを展開した。また、すでに出場権を手中に収めているパリ五輪を見据えた戦術を繰り広げ、フィリップ・ブラン監督による様々なトライが行われた大会第1週の締めくくりとなった。

 一方で、このVNLで五輪出場権獲得を目指すイタリアはこの一戦に勝ったことで、試合終了時での世界ランキングでは日本と入れ替わり3位に浮上、国内メディアからは安堵の声も聞こえてきている。

 スポーツサイト『La Gazzetta dello Sport』では、試合終了後、日本戦の結果を報じており、「ドイツとイランに勝利したイタリアは、アルゼンチン、セルビア、キューバをすでに倒しており、このネーションズリーグ第1週で最も難しいチームである日本を相手にハットトリックを達成した」とレポート。

 その中で、「第1セット、イタリアは好スタートを切ったが、アグレッシブで速い日本が追いつき、青い壁を驚かせた。この均衡はセット終盤まで続き、一時は23-22でリードするも、その後、日本が25-23で勝負を決めた」と唯一、落としたセットの展開を振り返っている。

 さらに、「第2セット以降、イタリアはこの教訓を胸に刻み、日本の壁を攻略し、試合のペースを上げた」などと優位に試合を進めたと説明。また、日本から白星をあげたことについて同メディアは、「この重要な勝利は、アズーリがランキングで日本を追い抜くことを可能にするだけでなく、何よりもパリ大会への出場権を得るために、ライバル国に対しても大きな影響を及ぼすものとなった」と評している。

 大会第2週の福岡ラウンドは6月4日から開催となる。勢いに乗る日本の戦い、さらに五輪切符の行方など、見どころの多い大会はここからさらに激しさを増してゆく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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