FIA、不正取り締まり強化のため、告発ホットラインを設置
2020年5月27日(水)9時54分 AUTOSPORT web

FIAは、レギュレーション違反を厳しく取り締まるため、誰でも告発を行うことができるシステムを設置したことを明らかにした。
5月25日、FIAは、不正行為を取り締まり、モータースポーツの品位と評判を守るための手段の一環として、『FIA倫理およびコンプライアンス・ホットライン』を導入すると発表した。
このホットラインを通して、不正が疑われる行為、あるいはその懸念のある行動について、誰でも報告することができる。報告の対象となる行為は以下のとおり。
・FIAの倫理原則に対する違反の疑い(財政的な不正行為など、法的、規則的、倫理的な違反を含む)
・スポーツの誠実さ、および/または競技上の操作に関連する疑わしい問題
・FIAのアンチ・ドーピング規則違反への疑い
通報および報告された情報に関して、秘密は完全に守られるという。一方、このシステムを悪意をもって利用した場合は、報告者に対して刑事および民事訴訟の手続きがとられる可能性があるともFIAは述べている。
F1では、FIAの監視以外にも、チーム同士が互いの合法性に目を光らせ、疑惑が生じるとFIAに問い合わせを行っている。最近では、フェラーリのパワーユニットに疑いがもたれたが、規則違反であるという証明はなされなかった。この問題に関し、FIAとフェラーリは合意に達し、詳細については公表しなかったため、他チームから批判を受けている。