世界的に広がる「DH制」、セ・リーグにも必要? 元巨人ヘッドが持論...「ジャイアンツは賛成していると思う」
2025年5月28日(水)16時44分 J-CASTニュース
プロ野球巨人の元ヘッドコーチで野球解説者の元木大介氏(53)が2025年5月25日にユーチューブを更新し、セ・リーグの「DH制」導入について自身の見解を述べた。
「元巨人の原辰徳監督は賛成だった」
プロ野球ではすでにパ・リーグが「DH制」となっており、アマチュアでも「DH制」導入の流れとなっている。
これまで「DH制」を導入してこなかった東京六大学野球が、来春のリーグ戦から導入することになった。スポーツ紙の報道によると、高校野球は来春のセンバツ大会から導入を検討しているという。
このような「DH制」導入の流れに対して、元木氏は「セ・リーグはかなりプレッシャーになっているだろうね。もうそろそろ、『世の中がそうなっているのなら』というふうになるかもしれない」と語った。
これまでセ・リーグが「DH制」を導入してこなかった理由に関しては、「なんだろうね」とし、こう続けた。
「(元巨人の原辰徳監督は)賛成だった。ジャイアンツは賛成していると思う。アマチュアと違うところは、お金が発生するところもある。そういうことも考えて、いろいろな面があるのではないかなと思う。球団のトップの人たちしか分からないことだけれども。セ・リーグも導入した方がいいと思う」
元木氏は、「DH制」を導入しているパ・リーグと、していないセ・リーグの違いについて、現役選手の意見を交え、次のように解説した。
「パ・リーグは1番から9番まで気が抜けない」
「パ・リーグのピッチャーは、セ・リーグと(試合を)やったとき、『ピッチャーが打席に立つからすごく楽だった』と。『ワンアウトが取れる計算ができる』と。パ・リーグは、DHに1番打つやつが出てくる。1番から9番まで気が抜けない。だから、投手陣に差が出て来るかもしれない」
また、セ・リーグが「DH制」を導入したとしたら「控えの選手の仕事が減る」と指摘し、持論を展開した。
「プロの世界なので『レギュラーを取りなさい』と思う。だから野球が変わってくると思う。その変わったところを早く見たい。いつかは実現するんじゃない。アマチュアもそうやっているわけだから。大学生が打席に立たないのに、セ・リーグに行ってバントしろと言われたら、相当練習しないとできない」
そして、セ・リーグが「DH制」を導入するにあたり、「6球団全部が賛成しないとできない。1球団でも反対が出るとできないと聞いている」と説明し、反対する理由について、次のように推測した。
「(理由は)いろいろあると思う。(良い打者を集められる球団が)有利になると思うし、4番DHでホームランを40本、50本打つバッターが現れたら、今のご時世、5億円だ、10億円だということになってきている。そのお金を払うのも大変。懐事情じゃないが、そういうのもあるのかも。俺らでは分からないが、いずれDH制になると思う」
大リーグでは、ア・リーグ、ナ・リーグの両リーグで「DH制」が導入されており、「DH制」は、世界的な流れとなっている。