クラブ初の欧州大会制覇がかかる主将イスコ「ベティスになく、チェルシーにあるもの? 資金力。でも僕たちの強みは情熱だ」

2025年5月28日(水)14時12分 サッカーキング

前日会見に出席したMFイスコ [写真]=Getty Images

 ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のタイトルに王手をかけたベティスを率いるマヌエル・ペジェグリーニ監督ならびに、CBマルク・バルトラとMFイスコが前日会見に出席した。27日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 2024−25シーズンのラ・リーガを6位で終え、クラブ記録となる欧州大会連続出場年数を『5』に伸ばしたベティス。5年前に就任したマヌエル・ペジェグリーニ監督の下で確かな成功を収めているなか、それをより大きなものにするチャンスが目の前にある。クラブ史上初となる欧州大会のタイトル。リーグ戦と並行して戦ってきたECLでは、ヤギエロニア・ビャウィストク(ポーランド)やフィオレンティーナらを倒して決勝戦に進出。28日にポーランドの『タルチニスキ・アレナ』で、チェルシーとの大一番に挑む。

 そんなクラブの歴史を変える一戦に向けた前日会見が実施され、CBバルトラとMFイスコ、ペジェグリーニ監督が出席。今シーズンは負傷により出遅れたものの、終わってみればキャリアハイタイの公式戦12得点10アシストを記録し、6年ぶりのスペイン代表復帰も決まるなど、完全復活を遂げた主将は「決勝戦が近づくと、起こり得る瞬間や出来事を想像してしまう。重要なのは試合に集中すること。難しいのは百も承知だけど、(勝利すれば)ベティスにとっては歴史上初の欧州タイトルとなる。カピタンとしてタイトルを掲げることができれば光栄だ」と告白。続けて「ベティスになくて、チェルシーにあるもの? なによりも資金力だね。優れた選手を擁する素晴らしいチームが2つあり、とても重要な試合を控えている。僕たちが最も持っているのは情熱で、それが強みだ」と語った。

 また、一度は退団したものの計7年在籍、とベティスがプロキャリアの半分近くを占めるバルトラは「家族と散歩に出かけたとき、ベティコ…すでに興奮しているベティコに会ったよ。彼らは、まだ優勝したわけでもないのに、とても喜んでいた。ここにいることにね。僕たちはすでに多くの人々を幸せにし、今もなお歴史を作り続けている。だから最後は、彼らに最高の喜びを与えたい。一生忘れられない思い出にしたい」と決意。さらに「チェルシーは多くの試合に勝ってきた。ただ僕たちにだって、ファミリーだからこその強い団結力を最初から感じられた。これは単なる決勝戦じゃない。もっと大きな意味を持つんだ。情熱と決意を持って挑もう」とチーム一丸となって強敵を倒すと意気込んでいる。

 最後に、これまで多くのクラブを指揮してきた71歳のペジェグリーニ監督は「我々は、大きな喜びとともにこの瞬間を迎えている。これはベティスにとって、ヨーロッパで戦う初めてのファイナルだ。この瞬間を生きられることにとてもワクワクしている」とし、「勝機はある。過剰なモチベーションでミスを犯してはならない。チェルシーが有利だと言うことは簡単だけど、私はそうは思わない」と自信を覗かせている。

 ヨーロッパリーグ最多優勝回数を誇るセビリアの街の宿敵を横目に、昇降格を繰り返してきたベティス。それでも、「ベティス万歳、たとえ敗れようとも!」というフレーズが生まれるほどの熱狂的なサポーターに支えれ、クラブ史上初となる欧州大会のファイナルにまで歩みを進めた。さぁ今夜、新しい歴史の1ページを刻もう。

サッカーキング

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