巨人キャベッジ 自ら途中交代の不安吹き飛ばすメモリアル弾 岡本離脱後、4番初の一発が11万号
2025年5月28日(水)19時0分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人—広島(2025年5月28日 金沢)
巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28=米国)が28日の広島戦(金沢)に「4番・右翼」で先発出場。初回に勝ち越しとなる7号ソロを放ち、プロ野球通算11万号のメモリアル弾をマークした。
先発右腕・山崎が初回に1失点し、0—1で迎えたその裏だった。
まずは1番・増田陸が今季チーム初となる初回先頭打者アーチを左翼スタンドに叩き込んで1—1の同点。キャベッジは2死走者なしで入った第1打席で相手先発右腕・大瀬良が2ボール1ストライクから投じた4球目、高めカットボールを右翼ポール際の場外まで飛ばした。
キャベッジは前日27日の広島戦(富山)に「4番・右翼」で先発出場。0—2で迎えた4回、右足甲に自打球を当てながらプレーを続行して中前適時打を放ったが、一塁ベース到達直後に自ら交代を申し出て代走を出され、途中交代となっていた。
試合後には「自打球が当たった直後はプレーを続行するつもりだったんですけど、一塁に走る途中で、ちょっと無理だなと思ったので自ら交代を申し出ました」とコメント。28日以降については「基本的にはそのつもりでいます」と出場に意欲を見せていたが、最初の打席での場外弾で不安を一蹴するどころかメモリアル弾の栄誉まで勝ち取った。
巨人は主砲の岡本和真内野手(28)が6日の阪神戦(東京D)で初回の一塁守備中に打者走者と交錯して負傷交代し、左肘のじん帯損傷と診断されて長期離脱を余儀なくされ、現在は故障班でリハビリ中。キャベッジは10日のヤクルト戦(神宮)で第93代4番に就任していた。
キャベッジの本塁打は13日の広島戦(マツダ)で相手4番手左腕・ハーンから右越え6号2ランして以来。この試合では大城卓が4番に入っていた。そのため、この日キャベッジが打った7号ソロが、岡本離脱後、巨人の4番が初めて打った本塁打となる。
▼キャベッジ 打ったのは曲がり球だね。切れるかと思ったが、なんとか残ってくれて良かったよ。逆転できて良かった。