パナソニックの新人・本間颯太朗が値千金の決勝ソロ 2年ぶりの本戦出場へ初戦を突破
2025年5月28日(水)17時17分 スポーツニッポン
◇第96回都市対抗野球大会近畿地区2次予選・第1代表決定トーナメント1回戦 パナソニック4—2日本新薬(2025年5月28日 わかさスタジアム京都)
2年ぶりの本戦出場を狙うパナソニックが4—2で日本新薬との接戦を制し、初戦を突破した。「6番・三塁」でフル出場した本間颯太朗内野手(22)が6回に決勝打となる勝ち越しソロ。慶大から入社1年目の新人が大仕事をやってのけた。
「遠藤さんは真っすぐが強くて速い。まずはその真っすぐに振りまけないようにという意識で打席に立ちました。捉えることができて良かったです」
カウント1ストライクからの2球目だった。2—2の6回先頭。代わりばなの遠藤が投じた真ん中高めの146キロを振り抜くと、白球は左翼席へと吸い込まれた。値千金となる勝ち越しのソロ本塁打。中本浩監督は「性格が前向きだからこそ、こういう予選に強い。さすがですね」と褒め称えた。
「予選ということでいろんなプレッシャーはありましたが、そのプレッシャーを楽しむことができたかなと思います」
慶大では通算5本塁打を放った右のスラッガー。1メートル66と小柄ながら、思い切りの良さとパンチ力が持ち味だ。オープン戦から徐々に頭角を現し、5月13日に行われたオリックス2軍との練習試合でも本塁打を放った。練習ではインサイドアウトのスイング軌道を意識し、センター返しの打球を徹底。フリー打撃に入る前には、体がバットから少し離れてしまう癖を矯正するべく、両脇を締めた状態でバットを出す動作をルーティンに取り入れる。
「試合が進むにつれてプレッシャーがより大きくなると思いますが、そこにのまれることなく、自分らしさである積極性を出していきたい」
次戦は6月3日の午前10時から、わかさスタジアム京都で三菱重工Westと激突。名門復活へ、攻守で貢献する。
▼中本浩監督 初回から集中してよくやってくれた。5月の強化練習中からチームの雰囲気が変わってきた。強くなってきているという実感があった中で、あとは結果だけだった。その結果を出してくれたので、次からも楽しみ。(4番の上田隼也が2盗塁)何があっても怯まないと決めている。ベテラン2人(與座健人、榎本亮がともに無失点)もしっかり抑えてくれました。