力石政法が世界奪取失敗...畑山隆則氏「打ち合ったらやられると思ったんでしょ。だから足使って...」
2025年5月28日(水)20時44分 スポーツニッポン
◇プロボクシング IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦 同級1位 エドアルド・ヌニェス(メキシコ)<12回戦>同級3位 力石政法(大橋)(2025年5月28日 横浜BUNTAI)
ボクシング元世界王者の渡嘉敷勝男氏(64)、竹原慎二氏(53)、畑山隆則氏(49)が28日にYouTubeチャンネル「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」で生配信した。
IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で同級3位の力石政法(30=大橋)は同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)に0—3の判定で敗れ、プロ18戦目での世界王座獲得を逃した。IBF世界フライ級王者・矢吹正道(32=LUSH緑)との兄弟同時世界王者はお預けとなった。
“怪物”を相手に果敢に打ち合った。序盤パワーに勝り、前に出てくる相手に力石は足を使って距離を取って冷静に対応。4回から近距離でパンチを受ける場面が増えたが、5回に反撃。続く6回も激しい打ち合いを演じ、会場を沸かせた。
相手のギヤが上がったのが7回。ロープに追い詰められ相手の力強いパンチを打ち込まれる場面が増えた。
10回開始とともに一気に出てきたヌニェスに対し、力石は足を止めて打ち合い、何とか押し返した。12回には左を当てて相手の動きを一瞬止めたが、決定打とはならなかった。最後はヌニェスが勝利を確信するガッツポーズ。力石はがっくり肩を落とした。
試合後に畑山氏は「相手のパンチがあるから足を使うしか無かったんでしょ。足止めて打ち合ったらやられると思ったんでしょ」と力石の戦略を推測した。その上で「でもそれをやらせてもらえなかった。足を使わなきゃ倒されていた」と総括した。