新横綱・大の里「当初は入れない予定で考えていたけど...」唯一無二の横綱へ 土俵入りは師匠と同じ雲竜型

2025年5月28日(水)19時24分 スポーツニッポン

 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大の里(24=二所ノ関部屋)の第75代横綱昇進を満場一致で決めた。

 大の里の穏やかな表情が引き締まった。午前10時11分、出羽海理事(元幕内・小城ノ花)と秀ノ山審判(元大関・琴奨菊)から満場一致で横綱に推挙されたことを知らされた。24歳の新横綱は堂々と「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と決意を示した。

 今回も昨年秋場所後の大関昇進時に述べた「唯一無二」を選んだ。リハーサルを行った前日の昼に決めたという。「自分で考えて、この言葉しかないなと思った。当初は入れない予定で考えていたけど、自分はこの言葉がピッタリだなと思って入れた」。自身最後の伝達式で思いを込めた。

 土俵入りを雲竜型で行うことも明らかにした。同じ石川県出身の輪島貴乃花、師匠の二所ノ関親方らと同じ型。23年3月の入門当時から決めていたといい「親方が雲竜型ということで憧れもあるし、親方から指導してもらうことも楽しみ。綱を締める責任もある」と力強く語った。29日に土俵入りを指導する二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「背中で引っ張っていくぐらいの力士になってほしい。大相撲全体を盛り上げていけるような、そんな存在になってほしい」と期待を込めた。

 新横綱の誕生は、今年の初場所後の豊昇龍以来。同一年に複数の横綱が生まれるのは38年ぶりで、名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)では21年秋場所の白鵬、照ノ富士以来となる番付の東西に横綱が並ぶ。「新横綱の場所は、さらに大事になってくると思うので、稽古を積んで精進していきたい」。記録づくめの昇進を果たした大器が唯一無二の横綱となる。

スポーツニッポン

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